焼いてよし、揚げてよし、生でも美味しいアジ。どんな効果があるのでしょうか。
現在でもアジフライ、朝食からお酒のおつまみまで使いまわせる鯵の干物など、アジは日本の食卓の定番。鯵の押し寿司やなめろう・冷や汁など各地の郷土料理もありますし、トマトソースとも組み合わせる・マリネにするなどフライ以外でも洋食系レシピに活用されています。
体力アップ
脂質が魚類の中でも低い部類で、タンパク質を全体重量の約2割と豊富に含んでいるアジは良質なタンパク源と言えます。アミノ酸スコアも100となっており、筋肉分解の抑制や疲労軽減効果が報告されているBCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン)、クエン酸回路を活発化し疲労物質の分解をサポートしてくれるアスパラギン酸なども豊富に含まれています。アミノ酸系のサプリメントも多くありますが、食事などタンパク質摂取からの方が効率的であるという指摘もなされていますから、脂質・糖質量をさほぼ気にせず食事に取り入れられるアジなどの魚は重要です。
二日酔い対策に
アジにはナイアシンが100gあたり5.5mgと、1日摂取推奨量の約1/3含まれています。ナイアシンはビタミンB複合体の一つ(ビタミンB3とも呼ばれる)で補酵素として様々な機能をサポートしており、アルコール脱水素酵素やアセトアルデヒド脱水素酵素の働きを助ける働きもあります。ナイアシンはアルコール摂取で消費され、不足した場合はアセトアルデヒドの分解が滞り、吐き気や頭痛などの二日酔い症状の原因となると考えられています。このためおつまみにアジなどナイアシンを含む食材を摂取することが、悪酔いや二日酔いの予防・軽減に繋がると考えられています。
健康な骨や歯に
アジには、健康な骨や歯を作るために不可欠なビタミンDを含みます。
ビタミンDは、さらに血中のカルシウム濃度を適切に保つことで、神経伝達や筋肉の収縮を正常に行う効能もあります。
ビタミンDは日光浴でも生成される栄養ですが、外に出ることが少ない人は食べ物からも積極的に摂りたい栄養です。
記憶力アップ
オメガ3系脂肪酸にもいくつか種類がありますが、全身の細胞に取り入れられるEPAに対して、DHA(ドコサヘキサエン酸)は脳や網膜など一部の細胞に選択的に取り入れられる性質があります。DHAは血液脳関門を通過できる数少ない栄養素の一つであり、脳内に取り込まれることで細胞膜を柔らかくする・シナプスを活性化することで脳の伝達性を高める働きが期待されている成分。また記憶を司るとされている「海馬」にはDHAが脳の他部位に比べ2倍近く含まれていることが認められており、ラットによる実験では記憶力向上効果が認められています。
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