肥満は、美容上の問題だけでなく、体にも悪影響を及ぼすということは、皆さんも、すでに御存知なのではないでしょうか?具体的には、どんな病気を招くのでしょう?そこで今回は、肥満が原因で起こりうる病気について、ご紹介していきます。

糖尿病

血糖値を下げる働きをするのは、「インスリン」というホルモンです。しかし、内臓脂肪が増えると、インスリンの働きを悪くする「TNF−α」という物質がたくさん分泌されてしまいます。その結果、ブドウ糖が細胞に取り込まれにくくなり、糖尿病になりやすくなるのです。

高血圧

肥満の人は、血液の循環が増えるので、心臓から血液を送り出すために、大きな圧力が必要になります。また、内臓脂肪から「TNF−α」が分泌されると、インスリンの働きが低下し、インスリンが大量に分泌されるようになります。

しかしインスリンは、腎臓の機能を低下させるので、塩分がうまく排泄されなくなり、血圧を上昇させます。さらに内臓脂肪からは、「アンジオテンシノーゲン」という物質も分泌されますが、この物質には、末梢血管を収縮させて、血圧を上昇させる作用があります。

心筋梗塞、脳梗塞

肥満の人は、糖尿病、高血圧、脂質異常症になりやすい傾向がありますが、これらの病気はすべて、動脈硬化の引き金になります。また内臓脂肪が増えると、血液を固まらせる作用がある「PAI−1」という物質が分泌されるので、さらに動脈硬化のリスクが高まります。動脈硬化が心臓の血管で進行すれば「心筋梗塞」に、脳の血管で進行すれば「脳梗塞」になり、最悪の場合は、命を落としてしまう可能性もあります。

睡眠時無呼吸症候群

肥満になると、のどが周りの脂肪によって塞がれるので、睡眠時に何度も呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」を招きやすくなります。睡眠時無呼吸症候群になると、十分な睡眠が得られなくなるので、日中、眠気に襲われたり、判断力や集中力を欠いたりしがちです。

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