今が旬!!小松菜の栄養と効果。
アクも少なく、漬け物やお浸し、炒め物、汁の具など多彩な料理に使える便利な野菜の小松菜。今回は小松菜の栄養と効果についてです。
はじめに
小松菜は「ツケナ」の一種です。ツケナとは、アブラナ科アブラナ属に分類される結球しない葉菜類のことで、チンゲンサイやタアサイ、からし菜などもこの仲間です。小松菜はもともと東京都小松川地区の特産でしたが、今では幅広い地域で栽培されています。小松菜はほうれん草と肩を並べるほど栄養が高く、クセのない味で食べやすいのが魅力。アクも少なく、漬け物やお浸し、炒め物、汁の具など多彩な料理に使える便利な野菜です。
選び方と保存方法
①選び方
葉が肉厚で丸みがありきれいな緑色のもの。また茎は太めで根元の張りがしっかりしているものが良品です。水分が抜けてしおれていないかどうか、全体のみずみずしさもチェックしましょう。
②保存方法
新聞紙などを軽く湿らせて包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で立てて保存。日持ちは2~3日程度です。すぐに使い切れない場合は、かためにゆでてしっかり水気を切り、小分けして冷凍しておくといいそうです。
栄養と効果
①ビタミンC
レモンが思い浮かぶビタミンCも、小松菜には含まれています。ビタミンCはコラーゲン生成を促進するので美容効果に期待が持てます。免疫機能を高める効果もあります。
②βカロテン
βカロテンと言えば、にんじんが思い浮かぶかもしれませんね。βカロテンは、小松菜にも豊富です。抗発ガン作用などで知られるβカロテンは体内でビタミンAに変換されます。視力維持、粘膜や皮膚の保護、そして、呼吸器系統を守るはたらきがあるといわれています。
③カルシウム
牛乳や煮干しが思い浮かぶカルシウムも、野菜の中では小松菜がダントツに豊富です。言わずと知れた骨と歯を形成するカルシウムはイライラを抑えてくれます。ただ、カルシウムだけでは吸収率ががよくないので、吸収を促すビタミンDを一緒に摂取するのがおすすめです。カルシウム同様、骨の形成に関わると言われる、マグネシウムも一緒に摂るようにしましょう。
④ビタミンE
ナッツ類やオイルが思い浮かぶビタミンEも、小松菜には含まれています。ビタミンEは細胞の酸化の広がりを抑えます。つまり抗酸化作用で血液さらさら動脈硬化予防や貧血予防に期待がもてます。
⑤カリウム
カリウムといえばスポーツドリンクがうかびますが、小松菜にもカリウムが含まれています。カリウムは細胞内外の浸透圧を調節します。余分なナトリウムは排泄してくれます。高血圧の除圧作用もあります。むくみ、高血圧が気になる人に必要な成分です。
⑥鉄分
レバーやプルーンが思い浮かぶ鉄分も小松菜に含まれています。野菜で鉄分というとほうれん草と思われるかも知れませんが、実は小松菜の方に多く含まれています。鉄分は貧血を予防し、肝臓での解毒作用、活性酸素の除去と数多くのはたらきがあります。貧血気味の方は積極的に小松菜を摂っていただきたいです。
補足ですが、カルシウム、鉄分、ビタミンC、カリウムは水に溶けやすいです。βカロテン(ビタミンA)は油で調理すると体内での吸収率がアップします。そうすると、小松菜は水に長くさらしたり、湯がいたりするのは避けて油を取り合わせるのが良さそうですね。
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