はじめに

チーズには豊富なタンパク質が含まれており、健康効果もさまざまあることがわかっています。チーズ20gには、牛乳200ml分の栄養が含まれているので、牛乳の栄養が凝縮された食材ですね。一般的に、長く熟成させて水分量を少なくしたチーズの方がカロリーは高いそうです。カロリーが高いチーズもあるため、ダイエットしている方は使用する量には注意が必要です。

チーズの栄養素

① ビタミンA
皮膚や器官の粘膜を正常に保つ栄養素。美肌や免疫力をアップさせる働きもあります。

② ビタミンB2
健康な皮膚や髪をつくります。美容のビタミンともいわれています。

③ カルシウム
カルシウムは、骨と歯のもととなる栄養素。日本人はカルシウムの摂取量が足りていないので、積極的にとるようにしましょう。チーズのカルシウムは消化吸収率が高いため、効率良くカルシウムを摂取できます。

④ タンパク質
筋肉や血液など、体をつくるもとになる栄養素。チーズのタンパク質は、熟成や発酵によってアミノ酸にまで分解されるため、消化吸収率が高くなっています。また、牛乳を飲むとお腹がゴロゴロするという方もいると思いますが、チーズは製造過程でその原因である「乳糖」が大幅に減るため、そのような体質の方でも問題なく食べられる、優れたタンパク質源のひとつです。

⑤ 脂質
体の重要なエネルギー源。チーズの脂肪球はサイズが小さいため、消化や分解がされやすくなっています。また、チーズとともに赤ワインを飲むと、吸収される脂肪の量を1/2に抑えられるといわれています。

チーズの効果

① 高血圧予防
チーズに含まれるカルシウムやペプチドには、血圧を下げる効果があります。また、チーズに多く含まれるカリウムには、ナトリウムを排出する作用があり、高血圧の原因のひとつであるナトリウムの取りすぎを抑制します。

② 認知症予防
最近の研究では、認知症予防にも効果があることがわかってきました。白カビチーズや青カビチーズに、認知機能低下の原因とされる老廃物であるアミロイドβを減少させる効果が認められたのです。

③ 骨粗しょう症予防
乳製品の消費量が多いほど、骨粗しょう症が少ないという研究結果があります。また、チーズの熟成中にできるガゼインホスホペプチドとよばれる物質は、カルシウムの吸収を助けるため、チーズは効率よくカルシウムを摂取できるのです。また、高齢者だけでなく、ダイエット中の若者もカルシウムが不足しがちなので、積極的にとるとよいでしょう。

④ 虫歯予防
セミハード・ハードチーズのような硬質チーズには、虫歯の予防効果があります。チーズに含まれるリン酸カルシウムは、歯のエナメル質が溶けて歯に穴が空いた場合にその穴を塞ふさぐ役割を担います。これらは、プロセスチーズにも同様の効果があるそうです。

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