冬が旬の「真牡蠣」と夏が旬の「岩牡蠣」

ミルキーな身が特徴の「牡蠣」ですが、食用で出回っているのは2種類あり、真牡蠣と岩牡蠣になります。一見同じようで、それぞれがおいしく食べられる旬が違います。「真牡蠣」は世界でもっとも知られ、食されている牡蠣で、秋口から春先まで。旬とされる理由は産卵期が関係します。5月から8月に産卵が始まると、溜めていた栄養分を一気に産卵に使ってしまうので、身が細り味が落ちるてしまうんです。そのため、栄養を蓄え始めた10月から3月が旬といわれています。

対して、夏が旬の「岩牡蠣」。産卵時期の牡蠣は栄養を身体にため込み、ぷっくり太った状態です。一気に産卵をしてやせ細る真牡蠣に対し、岩牡蠣の産卵は違います。岩牡蠣の産卵期も夏なのですが、夏の4か月間少しずつ産卵を始めるので、栄養を使い果たすことなく身体には栄養が蓄えられた状態なんです。もちろん、栄養が多い状態は牡蠣の味も良く、岩牡蠣の旬は5月から8月になります。ちなみに、冬の岩牡蠣は、栄養が少なく水っぽくなってしまいます。

海のミルクと称されるほど栄養豊富な「牡蠣」

「牡蠣」はビタミンA、ビタミンB群、ビタミンE、カルシウム、亜鉛などのミネラル類やタウリンなどを豊富に含み、滋養強壮にぴったりの完全栄養食品と言えます。

また「牡蠣」に含まれるたんぱく質は全て必須アミノ酸で、非必須アミノ酸も12種類以上含まれています。そして、人間の活動源であるグリコーゲンもたくさん含まれており、貝類ではトップクラスの含有量になります。

「牡蠣」に含まれるタウリンには、肝機能の高める働きがあり、『肝機能の改善』に効果があります。またタウリンには疲労に関係する乳酸を抑えるので、『疲労回復』の効果も備えています。また豊富に含まれるビタミンB群や鉄が『貧血予防』に、亜鉛には『味覚を正常に保つ』ことで味覚障害の予防や、『免疫力の強化』効果により、インフルエンザや風邪の予防にも効果が期待できます。

加えて、『精神安定』作用のあるカルシウムも豊富なので、ストレス予防にもぴったりです。

意外と低カロリーでも、食べ過ぎは注意!

栄養価が高いだけにカロリーが高いと思われがちですが、牡蠣は一個約10キロカロリーと以外と低カロリーです。

しかし、痛風の原因となるプリン体が多かったり、体調次第ではノロウイルスに感染しやすかったりと、注意が必要なのも事実です。

1日何個まで、、、という決まりはありませんが、亜鉛の含有量で考えられることが多いようで、5個くらいという見解が多いようです。栄養もありし、美味しいからと言って、食べ過ぎには注意しましょう!

関連するまとめ

昔から身近なきのこ類として親しまれてきたシイタケの働きとは?

免疫細胞の7割は腸で作られると言われています。腸内細菌である善玉菌には免役細胞をより活性化する働きがあります…

チョコやココアの原料!「カカオマス」の優れた効果とは

チョコレートやココアの原料である「カカオ」には優れた効果が盛りだくさん。毎日でも取り入れたいですよね。

関連するキーワード