「スポーツ」の語源

スポーツの語源は「あるところから別の場所に運ぶ・移す・転換する・追放する」の意味を持つラテン語「deportare(デポルターレ)」とされています。「de」は英語の「away」を意味し、「portare」は英語の「carry」を意味します。

ラテン語本来の意味から「気分を転じさせる」「気を晴らす」といった精神的な移動や転換に変化し、その後「義務からの気分転換・元気の回復」が一義的な意味になったという説が有力です。

日本で使われている“スポーツ”は、イギリス英語の「sport」をカタカナ表記にしている外来語です。

日本に「スポーツ」が伝わったのは

スポーツという言葉は明治の開国時に日本に伝来します。ただ、当時、開国したばかりの日本は、欧米列強に肩を並べることを目標にしていた時期であったことも関係し、身体鍛錬に主眼が置かれていました。明治時代には三育「知育・徳育・体育」の考え方も伝わり、日本にも広がりましたが、上述の時代背景や、鍛錬し極めることを良しとした武士道精神の影響を受けていました。

スポーツという言葉が一般に広まったのは大正時代です。大正時代になると、野球部やテニス部など、さまざまな運動部が高等学校や大学で発足されました。1920年頃には高等女学校に通う生徒も水泳やテニスに親しむように。野球を始めとする、さまざまな学校対抗の大会が誕生したのも大正時代のことです。各スポーツに取り組んで楽しむ人、その大会を見て楽しむ人が増えたことで、スポーツという言葉が広く浸透したと考えられるでしょう。

スポーツの日の由来

国民の祝日である体育の日は、スポーツの日に名称が変更されました。

「スポーツに親しみ、健康的な心身を培う」ことを目的として誕生した祝日、それが体育の日です。東京オリンピックの開会式であった、1964年10月10日に設定。以前は体育の日に多くの小学校などで運動会が行われていました。

再び東京オリンピックが開催されることを機に、2020(令和2)年より、体育の日からスポーツの日に名称が変更されました。「スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う」ことを目的として制定されました。10月の第2月曜日を祝日としていますが、2020年、2021年に限り、東京オリンピックとの関連でスポーツの日が7月23日に変更されます。

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