7人制と15人制の違い

★試合時間★

試合時間は15人制の前後半40分の計80分に対し、7人制は前後半7分の計14分(大会決勝では10分ハーフになることもあります)となっています。
ハーフタイムも15人制は10分ですが、7人制は1分(10分ハーフの場合は2分)となっておりますので、前後半と別れてはいますが、やる方も見る方もほぼぶっ通しで試合をしている感覚になります。

★試合時間の違い★

15人制ラグビーは8人のフォワードと7人のバックスの計15人で構成されていますが、7人制ラグビーはフォワード3人とバックス4人の計7人で構成されたチームとなります。
そのため7人制のスクラムはフォワードの3人で組むこととなります。

控え選手の人数も違い15人制では7人が控えで7回まで交替が可能ですが7人制は控え5人、交替は5回までとなっています。

★ルールの違い★

15人制と同じく7人制でもトライ(5点)後のコンバージョンキック(決まれば2点追加)が行われますが、トライ後40秒以内に行わないといけないルールがあるようです。

コンバージョンキックと言われても、ピンとこない方も多いと思います。簡単にご説明しますと、みんな真似をしたあの五郎丸選手が蹴っていたキックの事です。
反則後に直接ゴールを狙うキックがペナルティーキック(3点)トライ後に蹴るのが、コンバージョンキックと言います。

15人制ですと、キッキングティーと言われるボールを立てる用具を使いますが、7人制はトライ後40秒という制限がありますので、7人制では基本的にボールを地面に落とし、跳ね返りを蹴るドロップキックで行います。
なので、五郎丸選手のようなキック前のルーティンを行う選手はいないのではないかと思います。

15人制だとコンバージョンキックの際に相手選手がキッカーに向かってチャージしてプレッシャーをかけてきますが、7人制ではチャージは禁止となっています。

また、得点後は得点をされた方のチームのキックオフで試合が再開されますが、7人制は逆で、得点したチームのキックオフで試合が再開されます。キックオフ時に相手側の10mラインに届かないノット10mや直接タッチラインを越えるダイレクトタッチがあった場合は、相手チームのフリーキックで再開されます。

ラグビーワールドカップでも何回か見られた、危険な反則などによって一定時間、退場処分となるシンビンですが15人制の10分間退場に対し、7人制では2分間の退場処分となっています。

1チームの選手の人数が倍以上違うのにルールはそこまで大きな違いはないのかなという感じですね。

7人制ラグビーの魅力

これまで、ルールやポジション・試合時間の違いの説明をしてきましたが、なんといっても大きな違いは、その名の通り人数の差。
1チームの人数が8人も違います。
しかしグラウンド(フィールド)の大きさの規定は、7人制・15人制と全く同じとなっています。

あの広いフィールドを少ない人数で走り回るような感じになります。
15人制でよく見る、スクラムで押し合うフォワード戦よりも、スピード勝負のバックス戦になることが多いのが、7人制です。
試合時間は短いですが、得点シーンも多くなることが多いようなので、試合内容が濃くて面白いと思いますので、オリンピック前に1回は7人制ラグビーを観ておくと、オリンピック本番も楽しめるんじゃないでしょうか。

しかしあの広いフィールドをたった7人で走り回る事を考えると、体力の消耗は激しいのが安易に想像出来ます。
試合時間が短いのも納得ですね。

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