「怒り」とは

「怒り」は、身を守るために備わっている感情です。自分の生命や家族が危険にさらされたり、大切にしている価値観や立場が傷つけられたり、自分の思い通りにならなかったりしたときに、怒りという感情を使って、危険から大切なものを守ろうとするのです。誰にでもある自然な感情ですから、怒ること自体は悪いことではありません。

「怒り」の原因となるもの

怒りがどのように生まれるかは、ライターの仕組みと似ていて、発火石をカチッと回すと火花が飛び、ガスによって炎がつくとイメージしやすいようです。炎を怒りだとすると、発火石はその火種。怒りの火種は、自分の〝価値観”が裏切られたときにバチッとつくと考えられています。

自分の価値観が侵害されていると感じたときに火花が散ります。もっとも、火花が散っただけでは炎になりません。燃料となるガスが必要です。そのガスに当たるのが、不安や孤独感、罪悪感といったネガティブな感情や、疲労感やストレス過多、睡眠不足などのマイナスな状態になると考えられます。

「怒り」に振り回されないためには

怒りに振り回されないようにするためには、「マイナスな状態(疲労感、ストレス過多、睡眠不足、空腹、体調不良等)を緩和する」「ネガティブな感情(不安、孤独感、罪悪感等)を小さくする」「自分の価値観を整理する」の3つを意識しましょう。

まずは、ゆっくり休んで、しっかり食べて、ぐっすり寝て、健康に気を付けることが大事です。ネガティブな感情は、自分1人で解決するのは難しいので、カウンセラーなど専門家の手を借りることも1つの方法です。

最後に、自分の価値観を壊されたり、裏切られたりすると、それを守るために怒りの感情が生まれますので、自分の価値観と、その許容度を自身でも理解し、どう対応するかを考えておくと良いそうです。

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