“秋もの”が旬を迎える「かぶ」

春の七草にもあげられる「かぶ」ですが、旬は春と秋の2回あり、“春もの”と呼ばれるかぶの旬は3月から5月で、肉質がやわらかいのが特徴です。 これに対し“秋もの”と呼ばれるかぶの旬は10月から12月になります。

「かぶ」の根の白い部分は大根と同様、ビタミンCや消化酵素のアミラーゼが豊富で、胃炎や胸焼けなどに効果があります。さらに葉の部分は根の4倍のビタミンCがあるほか、カロチン、ビタミンB2、カルシウム、鉄、食物繊維などの栄養素がたっぷり含まれています。カルシウムはほうれん草の5倍、カロチンはブロッコリーの3倍以上含んでいますので免疫力の強化、骨粗鬆症の予防にも役立ちます。

また、根、葉ともにガンのグルコシアネートという抗ガン成分の含有量は野菜ではもトップクラスで、貧血を予防する葉酸も含んでいます。根、葉共に栄養価満点の野菜です。

消化にいい「かぶの根」

「かぶ」の根は大根に見た目だけでなく、栄養面も似ています。炭水化物の消化を助けるジアスターゼや、澱粉を分解する酵素・アミラーゼを豊富に含んでいます。生で食べると、食べすぎや胸やけの解消に効果があり、煮たものだと、胃腸を温め、冷えによる腹痛を予防する食品として重宝されます。

また、病気やストレスに対する抵抗力や免疫力を高める働きがあるビタミンCも多く含んでいるので、風邪予防にも効果的です。

根以上に栄養のある「かぶの葉」

「かぶ」の葉の部分にはビタミンCや、免疫力を高め肌を乾燥から守るβ-カロテン、疲労を回復させるビタミンB1、皮膚や粘膜を正常に保つビタミンB2、骨や歯を強くし、骨粗しょう症を予防するカルシウム、貧血を予防する葉酸や鉄分などが多く含まれています。また、血液の流れをよくするナイアシンが含まれているので冷え性の方にもオススメ。「かぶ」の葉の部分は、根の部分よりも栄養価が高く、カルシウムは根の部分の約6倍、ビタミンCは約3倍、β-カロテンはなんと800倍以上も多く含まれています。「かぶ」というと根の部分をイメージしがちですが、葉の部分も無駄なく食材として使いましょう!

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