食の欧米化により、深刻な魚離れに!

かつては魚が主食だった日本人も、食の欧米化により、日本人一人当たりの魚を食べる量は年々減少している深刻な「魚離れ」が進行しています。

このまま欧米型の食生活を続けると、高脂質・高コレステロールになりがちになり、さらに摂取する栄養が偏りやすくなります。結果、がん、心臓病、動脈硬化、脳卒中といった生活習慣病の人が増えてしまうんです。

さかな、さかな、さかな、、、魚を食べると、、、

「魚」は身体にいい成分が豊富に含まれていて、たくさん食べる人ほど心筋梗塞になりにくくなったり、血栓の形成抑制に大きな効果があったり、肥満防止につながったり、糖尿病予防に効果あったりと、生活習慣病に対して、様々な効果を発揮してくれるんです。

心筋梗塞の予防になる!

「心筋梗塞」は、メタボリックシンドロームによって動脈硬化が進行することで発症する心臓の病気です。 動脈硬化によって心臓の血管に血栓(血液の固まり)ができて血管が詰まり、血流が止まって心臓の筋肉(心筋)の細胞が壊われてしまうという、虚血性心疾患の代表的なもの。心臓の血管が一瞬で詰まり、突然死んでしまうこともあります。虚血性心疾患を防ぐためには、食生活・運動習慣・ストレスなどの生活習慣を見直し、メタボリックシンドロームの予防に努める必要があります。

厚生労働省の調査結果で“魚を週に8回食べる人は、週に1回しか魚を食べない人に比べて、心筋梗塞を発症するリスクが約6割低い”というデータがあるそうです。「魚を食べること」で、脳梗塞や心筋梗塞など血栓が原因となる疾病の予防に有効である可能性が示されています。

脳卒中の予防になる!

「脳卒中」は、脳の動脈硬化が進んで脳の血管が詰まったり破れたりする病気で、日本人の死因で毎年3〜4位の上位を占めています。後遺症が残ることが多く、寝たきりなどの要介護状態となる最大の原因ともなっており、生活の質を保つ上で予防を意識した日頃からの生活習慣が重要です。

「魚をたべること」で、魚の脂肪に含まれる成分が、動脈硬化や血栓を防いで血圧を下げるほか、LDLコレステロールを減らすなど、ヒトの身体にとって良い作用いくつも持っているということがどんどん明らかになってきています。さらに、最近の研究では、魚介類をよく食べる人では、脳卒中を含む循環器系の病気での死亡リスクが低くなるということも明らかとなっているそうです。

肥満を解消できる!

「肥満」は見た目の問題だけでなく、様々な病気を引き起こしかねない、不健康な状態で、健康面でのリスクが高いのです。必要以上に脂肪が蓄積した状態は、健康の観点からかなりリスクの高い状態です。

肥満の予防や解消には運動と食生活の改善が欠かせません。適度な運動を継続する他、野菜や魚を豊富に取り入れ、栄養バランスの良い食事を心がけることが大切です。

「魚を食べること」で、魚に多く含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)などの多価不飽和脂肪酸、ヒスチジン、タウリンなどの成分には脂肪増加を抑制する作用があるとされており、魚を継続して食べることで太りにくい身体になっていくことが期待されています。

「糖尿病」の予防になる!

欧米型の食生活、運動不足・社会的ストレスの増大、生活環境の変化などにより、日本での生活習慣病の患者が増加していますが、中でも数が多いのが「糖尿病」です。

「魚を食べること」で、魚に含まれるn-3系不飽和脂肪酸がインスリン抵抗性を改善するため、魚の脂質を摂ることで2型糖尿病の発症リスクを低下させられるという結果も出ています。

さあ、みんなで「魚」を食べよう!

身体にいいとはわかっていても、料理の手間などを考えたりすると、避けがちになってしまう「魚」。生活習慣病の方が増えている今こそ食べなければいけない食材です。世界的には日本食が健康面で注目を浴びていますが、日本人こそ改めて日本食の良さを認識しなければならないですね。まずは少しづつでも「魚」を食べる回数を増やしていきましょう!

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