はじめに

フライ、お刺身、なめろうなどで有名なアジ。体にいい栄養がタップリなんです。アジは温帯から熱帯海域に分布するスズキ目アジ科の魚の総称です。世界中で320属約140種も存在すると言われています。一般的に出回っている種類はシマアジやマアジ、ムロアジと呼ばれる種類です。日本では一般的にマアジを指すことが多いそうです。

栄養と効果

① たんぱく質
たんぱく質は筋肉や皮膚などを構成するもととなる栄養素です。ホルモンや抗体など体の機能を調節する成分もたんぱく質からできています。また、炭水化物や脂質と同じように、身体を動かすためのエネルギーとしても役立ちます。

② EPA(エイコサペンタエン酸)
EPA(エイコサペンタエン酸)もアジに多く含まれています。アジ一尾(約70g)には、EPAが210mg含まれています。EPAは、DHAと同じようにLDLコレステロールにはたらきかけ、血栓を予防するはたらきがあるといわれています。そのほかにも、抗炎症作用や高血圧を予防する作用が期待されています。

③ DHA(ドコサヘキサエン酸)
アジをはじめとする青背の魚には、DHA(ドコサヘキサエン酸)という不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。アジ一尾(約70g)に含まれるDHAの量は、399mgです。DHAには、動脈硬化をひきおこす原因となる「LDLコレステロール」を減らす作用があります。また、脳の発達に関わっているといわれていますよ。

④ カルシウム
アジを食べると、骨や歯を形成する栄養素である「カルシウム」を摂取できます。カルシウム不足は骨粗鬆症の原因にもなるため、意識してとりたい栄養素です。アジ一尾(約70g)には、46mgのカルシウムが含まれています。カルシウムには血液の凝固を助け止血を予防したり、心筋の収縮に関わって筋肉の興奮をおさえる作用もあります。

⑤ ビタミンB群
アジには、代謝に必要な酵素のはたらきを助ける「ビタミンB群」が豊富に含まれています。ビタミンB1には、糖質の代謝をサポートする作用があります。糖質を多くとる人はビタミンB1の消費量が増えるため、積極的にとり入れていきましょう。

選び方

目とエラ、ヒレを確認しましょう。
新鮮な鯵の選び方の基本は、目が澄んでいるもの、エラやヒレが張っているものを選ぶことです。また、アジは小さいものの方が味が良いので、できるだけ身の小さくハリのあるものを選びましょう。他にも、鯵には「ゼイゴ」という硬いトゲのあるウロコがあります。これがハッキリしているものは新鮮な証です。
アジの干物を購入する場合の選び方ですが、丸っこい形の干物やお腹と背骨の周辺が白っぽいものを選びましょう。丸い形やお腹と背骨周辺が白っぽい鯵の干物は脂が乗っていて美味しい干物になっています。逆に、全体が黒っぽい物や骨が浮いているものは鮮度が落ちているものなので避けた方がいいようです。

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