プルーンの力
プルーン。
ジャムなどにも使われている
プルーン。
プラムやプルーンはバラ科スモモ亜属と呼ばれるPrunus属の亜属に属していて、スモモや梅、杏などもスモモ亜属の仲間。スモモの種類の一部として扱われることもあり、スモモとプラムの区分けははっきりと定まっていません。一般的に日本でスモモと呼ばれるものは中国原産の丸い形のもの、西洋スモモはヨーロッパ原産の細長い形のものとして区分されます。
アンチエイジング
プルーンはポリフェノールの一種であるネオクロロゲン酸を多く含んでおり、近年は抗酸化力の高い食材としても注目されています。ポリフェノールだけではなく細胞の老化を防いだり血流を改善するビタミンEも多く含んでいます。抗酸化力を表すORAC値(酸素ラジカル吸収能)は文献によって差がありますが、プルーンの抗酸化作用は野菜・果物の中ではかなり高いと考えられています。
貧血の改善・抗酸化作用から肌のくすみやクマの改善、便秘解消効果からニキビや吹き出物などの肌トラブルの改善が期待出来ます。また皮膚や粘膜を健康な状態に保ち乾燥などを防いでくれるビタミンAや血行促進・老化防止作用のあるビタミンEなどのビタミンも含んでいますので様々な方面から美肌作りにも役立ってくれるそうです。
貧血予防
プルーンには貧血予防で有名な鉄分や葉酸が含まれていますが、その他にも血液をつくるために必要な栄養を含みます。
鉄分は血液のもとである赤血球のヘモグロビンの成分。葉酸は赤血球を生成する栄養で貧血に効果があります。
さらに、鉄分の利用を効果的にする銅や、造血や三大栄養素の代謝を促すのに必要なビタミンB群の種類も豊富で、ビタミンB1、ビタミンB6、ナイアシンなども含むため、より造血作用が高まります。
実は生のプルーンに含まれる鉄分の量はそう多くはなく、バナナやいちごといった他の果物より劣ります。ですが、造血作用のある葉酸や銅、ビタミンB群などの栄養が含まれるので、貧血の予防効果に注目が集まっています。
また、ドライプルーンは間食に利用しやすく、一日に足りない栄養を補えることも貧血予防に進められている理由のひとつです。
便秘予防
プルーンの食物繊維には、水溶性食物繊維が比較的多めに含まれています。
生のプルーンの食物繊維総量は果物類の中では中間に位置します。ですが、水溶性食物繊維になると、果物平均値の2倍弱と、比較的多く含んでいます。
水溶性食物繊維の働きには、水分を含んでゲル状となって便を柔らかくする作用や、糖質(炭水化物)の吸収を抑えるなどの効果があります。
なかでもペクチンの作用が注目されていて、腸の働きを活発にして便秘の解消に効果的です。また、整腸作用のあるソルビトール(糖分)も含むので便秘解消の効果が高く、腸内環境も改善されることから、大腸のがん予防にもつながるそうです。
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