はじめに

みなさんは運動会のリレーの経験などありませんか?
陸上トラックや運動場のトラックのカーブを左回りで曲がっていますよね?
気づいた頃には左回りで、そう教わってきたかと思います。
なぜ陸上トラックは左回りなのでしょうか?
今回はそんな疑問について少しですが、紹介したいと思います。

最初は時計回り

第1回アテネ大会(1896年)から第3回セントルイス大会(1904年)までは「時計回り」,第4回ロンドン大会(1908年)以降は一部の競技を除き「反時計回り」で実施されました。とはいえ,初期のオリンピックでは,陸上競技場の仕様に関する共通の規定はなく,たとえば1周あたりの距離(380.33mから536.45mまで)やコース幅などは,大会によって異なっていたようです。
国際的なルールが統一されたのは,1912年6月17日の国際陸上競技連盟(The International Amateur Athletic Federation:IAAF)創立後のことです。IAAFは,米国や英国を含む17カ国の参加により創始され,翌年の会議では競技規則の制定と世界記録の認定を行いました。その規則には,周回について“left-hand inside”=「左手が内側となるように走る」,すなわち「反時計回り」を示す規則が明記されました。

いろんな理由

●人体の構造的特徴との関係:一般的に心臓は左にあり,人体の重心は左半身にかかりやすいため,反時計回りのほうが走りやすい。また,手は右利きが多いが,踏み切り足は左である人が多いため,左足で重心を支え進行方向を定める向きのほうが走りやすい。

● 「欧米の文字文化の影響」です。昔から欧米では左から右に文章を書く習慣がありました。そのため読む側も自然と左から右へと視線が動くようになります。つまり、見ている観客が選手の走る姿を見る時、普段から慣れている左から右へと視線が流れるようにしたほうが見やすい、という考えから現在の反時計回りになったのではないかともいわれています。

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