空芯菜とは

空芯菜の旬の季節は、7月頃から9月頃の夏の季節です。もともとは中国や東南アジアが原産ということで、暑さに強いお野菜です。最低気温が10度以下など、低い気温では枯れてしまうこともあるデリケートな特性です。中国野菜「空芯菜」は、茎の中が空洞になっていることからその名前がつきました。葉っぱにはぬめり、茎の部分はシャキシャキとした食感がある特徴的です。ほうれん草と同じ緑黄色野菜に分類され、栄養価がとても高いと言われています。味にクセがなく、子供や青菜が苦手という人も比較的食べやすいと言われています。暑い気候で育つ空芯菜は、日本では沖縄県で多く育てられています。沖縄では、空芯菜という呼び方ではなく、ウンチューという名前で呼ばれているそうです。

栄養

① ビタミンE
2.5mgと多く含まれています。抗酸化作用があり血行をよくしてくれる効果もあるとされています。ビタミンEが不足してしまうとお肌のくすみや血行不良にも繋がります。積極的に摂取していくことで、美容や冷えの改善が期待できます。生活習慣病の予防にもいいそうです。

② 鉄分
鉄分も多く含む空芯菜。鉄分が不足してしまうと、貧血になってしまったり、ひどい立ちくらみに悩まされることもあります。鉄分は体への吸収率が悪い栄養素なので、動物性たんぱく質やビタミンCを含む食材と一緒にバランスよく食べるといいでしょう。

③ βカロテン
空芯菜100g当たりのβカロテンの量は、なんとホウレンソウを越える4300μgもあります。ホウレンソウも栄養価の高い食品と言われていますが、空芯菜も負けていません。免疫力を高めたり、抗酸化作用があるとも言われています。他に風邪の予防にも期待されています。また、油と一緒に摂取することで効率よく体に吸収されます。

④ ビタミンB1・B2
空芯菜にはビタミンB1とビタミンB2も多く含まれています。糖質の代謝や疲労回復に役立つ効果があると言われています。

⑤ 食物繊維
便秘気味で腹痛を訴える方も多いのではないでしょうか?そんな時に役立つのが食物繊維。腸の中の水分によって食物繊維が膨らみ、便秘を解消してくれる効果があるとされています。空芯菜には食物繊維があるので腸内を環境をよくする効果が期待できます。便秘がひどいと肌の不要や食欲の低下にも繋がってしまうので、積極的に食物繊維が豊富な食材を摂取しましょう。

⑥ カリウム
カリウムも多く含んでいる食材です。ミネラルの一種であるカリウムには、血圧の上昇を抑えたり、筋肉の収縮にも深い関係があります。血圧の上昇を抑えるので高血圧の予防にも繋がると期待されています。むくみを解消してくれる働きもあるともされています。

保存方法

①しめらせたペーパータオルで茎と根元を包み、ポリ袋に入れ野菜室で冷蔵保存します。

②空芯菜は乾燥に弱く、すぐにしなびてしまうので、根元の切り口に水分を含ませるとよいです。冷蔵庫に入れる際にはできるだけ立てます。

③空芯菜の持ち味はシャキシャキした食感なので、冷凍するとその食感が損なわれてしまいます。どうして長期保存が必要な場合は、固めにさっと茹でてから小分けして冷凍します。

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