はじめに

キャベツは別名タマナ、ボタンナと呼ばれ、漢名は甘藍(カンラン)と言います。薬膳の世界でキャベツは、五気は平、五味は甘に分類される食べ物です。ヨーロッパ原産で、日本には18世紀の初めごろにオランダ人によって長崎に伝えられたと言われています。今の時期は、高冷地で収穫される高原キャベツが旬ですね。今回はキャベツの栄養や効果についてまとめました。

栄養

① カルシウム
骨や歯を作る栄養素であるカルシウムも含まれる。特にキャベツはビタミンCやビタミンKをあわせてとれるため、骨を丈夫にする効果が見込めると考えられています。また、カルシウムには血液の凝固を促して出血を予防する働きもあり、カルシウムは外側の葉と芯の近くに特に多く含まれている。
カルシウムだけでなく、リン・カリウム・マグネシウムなどのミネラル分が多く含まれ、体を助けるさまざまな作用が期待できるそうです。

② ビタミンC
キャベツには100g中40mg程度と、多くのビタミンCが含まれています。ビタミンCは抗酸化作用をもち、ビタミンEと協力して有害な活性酸素から体を守る働きがあり病気などいろいろなストレスへの抵抗力を強めたり、鉄の吸収を良くすると言われている。また、意外にも皮膚や細胞のコラーゲンの合成に必須なビタミンです。

③ ビタミンU(キャベジン)
ビタミンUは、キャベツから発見されたことからキャベジンとも呼ばれています。胃粘膜の修復に作用すると言われており、荒れた胃の粘膜を正常に整える働きがある。胃腸が弱い人はもちろん、脂っぽいものを食べる時にもあわせて摂取したい栄養素です。

④ ビタミンK
キャベツのビタミンK含有量は野菜の中でもトップクラス。血液を凝固させる作用を持つ成分を作る栄養素で、カルシウムと同様に骨などに作用し、骨を丈夫にする働きがあります。大人のみならず、ケガの多い成長期の子どもたちにとっても必要不可欠な栄養素といえるそうです。

保存方法〜調理

①保存方法
最長で2ヵ月間しっかり長持ちさせるには、切る前は野菜室に入れ、切った後はラップでタイトにくるんで水分をキープ。切ったキャベツは3~4日経つとしおれて腐ってしまうそうです。

②下ごしらえ
よく洗い、傷付いた外側の葉は外す。半分に切り、硬くて白い芯を取り除く。ローストやグリルには葉を1/4サイズにカット。キャセロール (厚手鍋を使った料理) に敷き詰めるには葉を丸々使おう。スライサーやフードプロセッサーで千切りにすれば、タコスやサラダに使える。

③調理

1.オリーブオイルとスパイスで炒め、パスタに乗せるかピザのトッピングにする。

2.千切りにして、サラダやタコスに加えて歯ごたえを出す。

3.葉を重ねてキャセロールに使う。

4.シンプルなサイドディッシュには、刻んだキャベツを他の野菜と一緒に手早く炒めて、ニンニクと玉ねぎを加えて煮込むか、半分に切ったキャベツを直火でグリル。

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