タピオカとは

タピオカとは、キャッサバという芋の根茎から製造するでんぷんのことです。これを水で溶いて加熱し、粒状に加工すると「タピオカパール」と呼ばれるものになります。よく見かけるタピオカは黒い色をしていますが、これはカラメルで色付けされたもので、本来は無色。タピオカの名前の由来は、ブラジルの先住民のトゥピ語で、でんぷん製造法を「tipi’óka」と呼ぶことによるそうです。タピオカの原料であるキャッサバは地域によってはメジャーな食べ物で、ブラジルやナイジェリア、東南アジアの国々では主食としている地域もあるほど。キャッサバは初期コストがかからず、さらには日光を好み、乾燥に強いという特性をもっているため、比較的簡単に栽培ができる食物のようです。キャッサバの根茎には「シアン化合物」という有毒な成分が含まれているため、毒抜きの処理をしないと食べられません。このため日本では生の状態での輸入が禁止されています。

特徴

タピオカの主成分は炭水化物と水分で、他の栄養素は加工の際にほとんど流れ出してしまいます。同じでんぷんである「片栗粉」とも栄養成分が似ています。栄養をとるというよりは、嗜好品としての特徴が強い食べ物。

①乾燥タピオカパールの成分(100グラムあたり)
エネルギー355kcal、炭水化物87.8グラム、脂質0.2グラム
ごはん1膳(160グラム)で269kcal、ごはん1杯よりもタピオカ100グラムの方が高カロリーです。ところが、タピオカドリンクに入っているものはゆでられているので、下記のように変わります。

② ゆでたタピオカパールの成分(100グラムあたり)
エネルギー62kcal、水分84.6グラム、炭水化物15.4グラム
ゆでることで炭水化物がゆで汁の中に流出することと、水分で膨張し、タピオカの重量が増えることで、グラム単位のカロリーは減少します。

タピオカでダイエット?

グルテンフリーという言葉をご存知ですか?グルテンとは穀物の胚芽はいがと胚乳はいにゅうから生成されるタンパク質の一種で、グルテニンとグリアジンが水を吸収することで結びつき、グルテンになります。グルテンフリーとは、文字通りグルテンを含まない食品・摂取しない食事方法を指すのですが、GI値(食品ごとの、食後血糖値の上昇度合を表す指標・数値)が高いグルテンを含まない食事をすることで、ダイエット効果が生まれるそうです。タピオカにはタンパク質もグルテンもほとんど含まれていないため、タピオカはグルテンフリーの食品として分類されています。レシピも色々あるそうなので、気になった方は検索してみてください。

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