日本人の「ビタミンD」不足が問題になっている?!

近年の日本人は「ビタミンD」の不足が問題となっているようです。日本人は古来、日照時間に恵まれた土地に暮らし、油の多い魚介類を積極的に食べてきた民族であるため、これまで「ビタミンD」の摂取量は、比較的豊かとされてきましたそうです。

しかし、近年の日本人の多くは、紫外線を避けて屋内で過ごす時間が多くなり、さらに食生活の欧米化が進んだことにより、ビタミンD不足が目立つようになったそうです。ビタミンDの不足により、“骨粗しょう症”や“骨軟化症”といった病気にかかる大人が増え、また、骨が変形する“くる病”を発症する子どもの数が増加しているそうです。

「ビタミンD」とは、、、

「ビタミンD」は、油脂に溶ける脂溶性ビタミンの一種で、小腸や腎臓からカルシウムやリンの吸収を促進し、血液中のカルシウムやリンの濃度を適切に保つ働きがあります。カルシウムの吸収をサポートすることで、丈夫な骨や歯を作り、さらに骨の成長に必要な栄養素の役割も果たしています。他にも、免疫力を強化する働きをこなしています。

また「ビタミンD」には、D2〜D7の6種類が存在しています。これらのなかで、人間の体の機能に作用するのは“ビタミンD2”と“ビタミンD3”です。ビタミンDと表記される場合、一般的には、この二つのビタミンDのことを指しているそうです。

「ビタミンD2」と「ビタミンD3」の効果

“ビタミンD2”と“ビタミンD3”を比較すると、体に作用する効率性は、ビタミンD3のほうが良いとされています。2つの働きはほとんど同じですが、ビタミンD2は“骨密度を高める”効果が高く、ビタミンD3は“免疫力向上”に優位性があります。

ビタミンD2は、主にキノコ類など植物性食品に含まれ、ビタミンD3は、主に魚類や牛乳などの動物性食品に多く含まれています。さらに、ビタミンD3は、皮膚が太陽光(紫外線)を浴びることで体内に作られる特徴を持っています。そのため、“太陽のビタミン”とも呼ばれています。

ビタミンDを効率よく摂取するには、「魚類(イワシ、鮭、ニシン、マグロなど)」、「魚介類(すじこ、いくらなど)」、「キノコ類(きくらげ、しいたけ、まいたけなど)」を積極的に食べると良いでしょう。

「ビタミンD」が不足すると、、、

「ビタミンD」が不足すると、骨が細くなったり、もろくなったり、歪曲したりといった症状が起こりやすくなります。子どもだと、骨の変形や成長障害などが起こる難病の“くる病”、大人であれば、骨が変形し全身に強い痛みが生じる難病“骨軟化症”を引き起こす恐れがあるそうです。

骨に関する障害以外にも、高血圧、結核、がん、歯周病、うつ病、糖尿病との関連性が、さまざまな研究により指摘されています。実際、ビタミンDが欠乏したことで、これらの病気が発症する率は大きく上昇しているというデータが報告されているようです。

成長期の子供には大事な栄養素!

成長段階の子どもが、丈夫な骨を作り、そしてその骨を十分に成長させるには、「ビタミンD」の摂取がとても大事です。骨の発育をよくするだけでなく、O脚や猫背などの予防にもつながります。「ビタミンD」は、食事からの摂取と合わせて、日光を浴びることで体内に生成されます。天気のよい日は、子どもはできるだけ外で遊ぶようにしましょう。骨の発育に大きな影響が及びます。

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