煮物やお味噌汁、おでんに切り干し大根、たくあんなど、どれも和食の定番メニューが
大根はたくあんなどの漬物・ぶり大根などの煮物と伝統的な家庭料理から、カレーまで様々に活用されている食材。生の場合はやや辛味と独特の臭気がありますが、味自体は淡白でクセがないのも使いやすいです。
整腸作用
大根でまず注目すべき栄養は、アミラーゼなどの消化酵素です。
消化酵素とは、食べ物を消化するときに力を発揮する酵素です。その酵素の一種であるアミラーゼは、食べ物の消化を助けて腸の働きを整える効能があります。
アミラーゼは食べ物の消化を促すため、胃もたれや消化不良などを解消する働きが期待されます。
ただし、アミラーゼは熱に弱い消化酵素なので、たくあんや大根おろしなど加熱しない大根を摂取することをおすすめします。
また、大根には食物繊維も含まれています。食物繊維は第6の栄養素とも呼ばれ、こちらも腸の働きを刺激して活発にする効能があります。
また、食物繊維にはコレステロールの吸収を押さえたり、血糖値の急激な上昇を抑える効能が期待できます。
風邪予防
大根に含まれているアリルイソチオシアネートは抗菌作用があることに加え、白血球を活性化して体が持つ殺菌能力を高めるという説もあります。優れた抗酸化作用を有することも報告されていますから、酸化を抑えることでも免疫力を正常に保持する働きが期待できます。大根には同じく抗酸化作用や免疫機能向上効果を持つと考えられているビタミンCも100gあたり11mg含まれていますし、消化をサポートし栄養吸収を助けてくれる働きもあるので免疫力向上や風邪予防のサポートにも役立ってくれるでしょう。風邪予防やケアの民間療法に大根がよく用いられるのも、こうした働きがあるためではないかと言われています
実は葉っぱの方が
大根は主に根の部分と葉の部分に分かれます。通常、私たちが大根を連想するときは根の部分ですね。
分類上、根は淡色野菜、葉は緑黄色野菜となります。ここで注目すべきは、大根の葉の栄養です。
大根の葉には、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEの栄養(ビタミンACEとも呼ばれます)が豊富に含まれています。
ビタミンAは目の健康を守る効能、ビタミンCはカラダの酸化を防ぐ働きがあり、ビタミンEは血行を良くする効果などが期待できます。
さらに、鉄分、葉酸、カルシウムなどの栄養は根よりも葉の方が豊富に含まれています。
鉄分には鉄欠乏性貧血を予防する効果、葉酸には胎児の先天異常を予防する働き、カルシウムには骨や歯を形成する効能があります。
こうしてみると、大根の葉は捨てるにはかなりもったいないですね。
大根の葉は油で炒めれば食べやすく、βカロテン、ビタミンE、食物繊維の吸収率がアップするのでおすすめです。
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