一日の食事で、最も大切といわれているのが朝食です。しかし、現代人は趣味や仕事などに忙しく、つい不規則な生活から朝ごはんを抜いてしまう人も少なくありません。 特に一人暮らしをする人のなかには、わざわざ1人分だけ朝食のメニューを用意するのが面倒で、つい朝ごはんを食べない習慣に慣れてしまい、寝起きの朝に食べ物を受けつけないカラダになってしまっている人もいます。 今回は朝食を取るメリットについて書いていきます。

仕事効率上昇

脳は、体重の2%しかありませんが、1日の総エネルギーの20%を消費します。そのため、脳を動かすためには多くのエネルギーが必要となります。
脳のエネルギー源は、特定の条件をのぞいてブドウ糖だけです。ブドウ糖は、自然界に最も多く存在する糖であり、お米のデンプンなどから生成することができます。また、炭水化物が分解されることでも生成されます。
しかし、これだけ重要なブドウ糖は、体内に大量貯蔵することができません。そのため、空腹状態の朝はエネルギーが著しく欠乏している状態となっています。朝食を取らない人は、脳に必要なブドウ糖が足りず集中力や記憶力が低下してしまいます。ブドウ糖を摂取することは、作業効率の改善につながります。
注意点
脳の栄養素は、ブドウ糖だけだと説明してきました。しかし、遭難中などの食事をとることができない特定の条件下では、ブドウ糖以外に脳の栄養素になりうるものが存在します。遭難中は、脂肪酸が燃焼させられることによってブドウ糖に変わる物質が生成されるため、集中力が散漫にならないそうです。

生活リズムが整う

毎朝のルーティンとして、朝ごはんを食べないことが習慣になっている人の場合、洗顔や着替え、歯磨きやヘアスタイルのセットなど、出かける最低限の準備で済むため、ついギリギリの時間まで寝たり、布団の上でダラダラしたりしてしまうもの。朝食を摂ることが習慣づけば、朝食の時間から逆算して起床時間を決めるようになるため、生活リズムが整いやすくなるというメリットが期待できるできます。生活リズムが崩れると寝る時間が遅くなったり、体調が優れない日が続いたりします。結果的に身体の免疫力が低下して風邪をひきやすくなったり、日々のモチベーションが下がったりするため、生活リズムを整えるためにも朝食は抜かないことが大切です。

イライラの防止

朝食で糖質をしっかり摂らなければ、脳がエネルギー不足になります。その結果、ささいなことでイライラしたり、集中力が失われたりします。その影響で仕事がうまくいかなくなり、さらにイライラが積み重なるといった負のスパイラルに陥る可能性も考えられます。朝ごはんで糖質を摂り、脳にエネルギーを送ることでイライラを防止できます。特に、朝食の定番メニューでもある米やパンなどは、炭水化物に該当しますが、この炭水化物は、糖質と食物繊維が合わさったもので、身体と脳の重要なエネルギー源になります。ダイエット中の人は、つい炭水化物を抜いてしまいがちのため注意しましょう。炭水化物を抜くことで、朝食のメリットが半減してしまうため、ある程度の米やパンは食べることをおすすめします。

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