奈良時代から重宝されてきた、世界最古のスパイス「シナモン」

印象的な香りに、ほんのり苦味があるのが特徴のスパイス「シナモン」は、熱帯に生息するクスノキ科の常緑樹の樹皮から作られ、“スパイスの王様”“世界最古のスパイス”と呼ばれています。

日本名ではニッキと言われ、八つ橋などの和菓子にも用いられていますが、生薬としては桂皮と呼ばれ、日本では奈良時代から漢方として重宝されていたものなんです。シナモンの効いたチャイや、シナモンロール、アップルパイや焼きリンゴなどに使われるなど、身近なスパイスと言えます。

冷え性対策や風邪予防に!

「シナモン」にはカリウムやカルシウム、鉄分を多く含み、ビタミンB群やポリフェノールなども含有していますが、香辛料として用いられるものなので、栄養成分より非栄養性機能物質と呼ばれる成分が主体となります。

「シナモン」には血管を拡張させて、血流を良くする働きがあるので、冷え性や、それが原因で起こるお肌や体の不調を改善する効果が期待できます。さらには血糖値を抑える効果、殺菌作用、解熱効果があり、風邪の予防や回復にも良いのです。

ダイエットにも効果的!

「シナモン」には、脂肪を合成、分解したり、脂肪を蓄える細胞である脂肪細胞を縮小する効果があります。食べるだけで脂肪細胞を縮小させる効果のあるシナモンは、ダイエットにも適していると言えます。

毛細血管の修復、保持効果による効果!

「シナモン」の中で今、最も注目を浴びているのが、毛細血管の修復・保持効果です。シナモンに含まれるシンナムアルデヒド(桂皮アルデヒド)には毛細血管を若々しく保つ作用、血管の修復や拡張の効果があり、毛細血管の減少で起こる顔のシミやシワ、たるみなどの予防改善にも効果が期待できます。強い抗酸化作用を持つシナモンはアンチエイジングにも役立ちます。さらに、毛細血管を修復して丈夫にしてくれるシナモンの効果は、抜け毛予防、薄毛改善、育毛効果も期待できるようです。

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