おせちにかかせない黒豆。黒豆にはどんな効果があるのでしょうか。
お正月に食べるおせち料理に欠かせない食材とも言われる黒豆。黒大豆とも呼ばれる通り、黒豆は種皮にアントシアニン系の色素を含む大豆の品種の総称です。その外見から“ぶどう豆”とも呼ばれています。
目の疲労軽減
黒豆の代表成分であり、黒豆と呼ばれる「黒」色の色素成分でもあるアントシアニンはアイケア機能が期待されているポリフェノールの一つに数えられます。これはアントシアニンは目の網膜に存在するロドプシンの再合成を促す働きが報告されているため。私達の目はロドプシンが分解される際に生じる電気信号が脳に伝わることで目に写ったものを認識することが出来ます。ロドプシンは分解された後に再合成され、再び分解を繰り返していますが、この再合成の流れが滞ることで目の疲れやかすみ・ぼやけるなど影響が出てきます。
かつてロドプシンの再合成能力が低下するのは加齢によるものと言われていましたが、近年はテレビやパソコン・スマホなどを見続けることが多くなったことで年齢を問わず多くの方が抱える問題となっています。このためロドプシンの再合成を促すアントシアニンの摂取が疲れ目やかすみ目などの軽減策として注目されており、アントシアニンを豊富に含む黒豆も目の疲れが気になる方に適した食材と考えられています。
精神安定
黒豆には精神安定などの働きが報告され“ハッピーホルモン”とも呼ばれるセロトニンの原料となるトリプトファンを筆頭に、精神安定に関わるリジンやロイシン・イソロイシン・グルタミン酸などのアミノ酸が含まれています。加えて正常な神経伝達機能を保持するのに必要とされるカルシウムとマグネシウム、カルシウムの吸収を促進する働きがあるリジンも含まれています。
また大豆や黒豆に含まれている脂質(リン脂質)の一種であるレチシンは「脳の栄養素」とも呼ばれる通り脳や神経の働きをサポートするために必要な物質のため、レシチンの摂取によって脳機能活発化を助けることからも精神安定・集中力や記憶力向上効果が期待されています。
妊婦さんに
黒豆は、妊娠中の女性に必要な葉酸も、含んでいることも注目すべき点でしょう
黒豆に含まれている葉酸は、妊娠中に胎児が形成されるときの先天異常を防止する効能がある栄養素です。
また、赤血球を作ることで造血作用も高く、貧血予防に効果がある点も特徴です
総じて妊娠中や出産時には血液が大量に必要ですから、その意味でも葉酸の積極的な摂取が望ましいでしょう。
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