「玉ねぎ」に含まれる血液サラサラ成分

「玉ねぎ」は、野菜の中でも特に血液をサラサラにする成分が多く含まれています。その代表的な成分が、ケルセチンとイソアリインです。ケルセチンはポリフェノールの一種で、腸内の脂肪を排出する働きがあり、血中脂質を減らして血液をサラサラにする効果があります。また抗酸化作用も高いため、血管の老化を防いで高血圧や動脈硬化を予防してくれます。

更に、玉ねぎ特有の辛味成分であるイオウ化合物・イソアリインは、血液が固まるのを防いで、血栓を予防する働きがあります。そのおかげで、血管が詰まるのを防いで血流を促し、血液をサラサラにしてくれます。

血液サラサラ効果なら、「玉ねぎ」を生で食べよう!

「玉ねぎ」を切ると刺激で涙が出てきますが、これは刺激臭の元である辛味成分の硫化アリルが目や鼻を刺激するためです。「玉ねぎ」は生のときは独特の辛味と刺激臭がありますが、この刺激成分にこそ、血液をサラサラにする効果があるそうです。

「玉ねぎ」には善玉のHDLコレステロールを増やす作用があることがわかっていて、1日に中くらいの生の玉ねぎ半個を摂取すると、善玉HDLコレステロールが上がったという結果も出ているそうです。

刺激臭の硫化アリルには、消化液の分泌を促して新陳代謝を活発にしたり、ビタミンB1と結合して吸収を助ける作用があります。また、ビタミンB1と結合するとアリチアミンという形になって血中に長くとどまり、多様なB1効果を持続します。さらに、硫化アリルには血中脂肪の燃焼や抗菌、血栓を溶かす効果も確認されています。

このため、「玉ねぎ」を生で食べることで、疲労回復効果や血液サラサラ効果が期待できます。サラダなどで生食するときには、薄くスライスして15分程置いておくと成分が多くなるそうなので試してみてはいかがでしょう。

実はポリフェノールも豊富!

更に注目したいのが、ポリフェノールの含有量の多さです。ポリフェノールといえば赤ワインに多く含まれていることでよく知られていますが、「玉ねぎ」にも多くのポリフェノールが含まれています。

動脈硬化や心疾患など、生活習慣病の元凶となる活性酸素ですが、その働きを抑えるのが抗酸化物質です。そして、この抗酸化物質となるのがポリフェノールです。血液中の悪玉コレステロールは活性酸素によって酸化され、血管の老化を促進させ、動脈硬化や心疾患を引き起こす原因となります。ポリフェノールには、この活性酸素の働きを防止する強い抗酸化作用があり、血液や血管を浄化する働きがあります。

「玉ねぎ」は血液サラサラ効果だけでなく、抗酸化作用に優れた野菜なんです。

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