ヨーグルトの「水」の正体は、、、

ヨーグルトの容器を開けると表面で成分が分離していることがありますが、これは「ホエー」といって、牛乳から乳タンパクの主成分であるカゼインを取り除いたものです。ヨーグルトは、主として牛乳のタンパク質であるカゼインが、乳酸菌の生成した乳酸によって発酵し固まってできたもので、この固形物はカードと呼ばれています。カードは、原料乳中の水分や水溶性タンパク質のアルブミン、グロブリンなどが包み込まれ、発酵の進行とともにカードが少し収縮するため、液体状のホエーは外に分離します。

ヨーグルトをスプーンですくって食べるとき、切断面から液体がこぼれた経験を持つ人もいると思いますが、これはスプーンでカードが切断され、中のホエーを包みきれなったことで起こる現象です。未開封のヨーグルトでも、運搬時の振動などでホエーが出てくることがあるそうです。

とても栄養価の高い「ホエー」

「ホエー」は、水溶性のタンパク質、ミネラル、ビタミンなどの栄養がたっぷり含まれています。ヨーグルトの商品によっては、容器や内ぶたには栄養が含まれているので捨てずに食べましょうといった注意が書かれているものがあるそうです。ホエーの栄養価はあまり知られていないため、捨ててしまう人が多いことがうかがえます。ホエーは牛乳の優れた栄養成分は残し、脂肪などを取り除いたものなので、低脂肪、低カロリーであるだけでなく、体へのタンパク質の吸収がよいといわれています。そのため、アスリートや筋肉が衰えてきた高齢者が、効率よく筋肉をつけるために飲むホエープロテインとしても活用されています。

ホエーのタンパク質には、アミノ酸のグルタチオンを増加させる効果もあります。グルタチオンは、活性酸素の働きを抑制させるため、アルツハイマーやがんの予防にもつながります。ホエーには満腹感を脳に伝えるホルモンであるグリコマクロペプチドが含まれているため、ダイエット効果も期待されます。このほか、ホエーのタンパク質には睡眠誘発作用や鎮静作用もあり、体だけではなくメンタル面に対しても有効といえます。

「ホエー」の食べ方

「ホエー」はそのままヨーグルトと混ぜて食べてもいいのですが、さまざまな料理に使うことができます。一番簡単なのは、ホエーにハチミツやレモン汁、ショウガ汁、水などと混ぜたドリンクです。水の代わりに牛乳や豆乳、ショウガ汁などを混ぜると、栄養効果がさらにアップします。パンやお菓子作りの際にホエーを入れるとふっくら感が増します。ホエーにはほのかな酸味があるため、トマト系のスープや野菜の浅漬けやドレッシングに入れても相性がよく、おすすめです。

ホエーは食べるだけでなく、お風呂に入浴剤代わりとして入れたり、パックや化粧水としてスキンケアに活用したりすることもできるそうです。かつて、ホエーはヨーグルトやチーズの製造工程でできる無駄なものとして廃棄されていましたが、研究が進んだ現在では、アンチエイジングの切り札として、化粧品やサプリメントなどにも利用され始めています。普段の暮らしにホエーを上手に取り入れてみてください。

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