酵素の働きと代謝アップの関係とは
酵素の効果を振り返る
ダイエットにまつわる特集記事には、「基礎代謝」というキーワードが必ずといっていいほど登場します。そもそも基礎代謝とはどんなもので、1日にどれくらいのエネルギーを消費するのでしょう?また、基礎代謝を上げるには、どうすればよいのでしょうか?今回は、ダイエットの基本である基礎代謝について解説しながら、酵素を活用して代謝をアップさせる方法を教えます。
基礎代謝による1日のエネルギー消費量は6割
私たちの体は、動かずにじっとしているときでも、内臓を動かしたり、呼吸をしたり、体温を維持したり…と、生命を維持するためにさまざまな活動が行われています。これらの活動で消費される、必要最小限のエネルギー量のことを「基礎代謝」と言います。1日の消費エネルギーのうち、基礎代謝によるエネルギー消費量は、なんと6割を占めます。一方、運動や生活活動によるエネルギー消費量は3割程度。つまり基礎代謝が上がれば、運動していない時でも消費エネルギー量が増え、必然的に太りにくくなるのです。
また、基礎代謝は年齢とともに下がっていきます。「昔はたくさん食べても太らなかった」「食べる量は変わっていないのに太った」という人は、基礎代謝の低下が原因のひとつかもしれません。
代謝アップと抗酸化性
酵素には食品の栄養を高めたり、吸収しやすくする働きがあります。また、酵素をもとに発酵させた食品は、抗酸化性も高くなるといわれています。つまり、活性酸素を不活化することにより、細胞を保護し、エネルギー産生をスムーズにすると考えられます。その結果、代謝アップが期待できるのです。
酵素を活性化することで得られるメリット
生の野菜や果物には酵素が多く含まれています。また、「酵素を取り入れることができる」ドリンクについても、聞いたことがある人が多いのではないでしょうか。しかし、食べ物に含まれている酵素は、実は胃で活性を失ってしまいます。そのため、体の外から酵素を摂取できる可能性は低いのです。
しかし、食物酵素には食物の栄養を強化したり、新たに栄養を作るという働き、そして風味を増したり消化しやすくする働きがあります。たとえば納豆は、大豆を納豆菌で発酵させたもの。納豆菌が大豆をエサにして作り出した酵素が、あの独特の風味と納豆にない栄養を作り出しているのです。それらを摂ることは体内の酵素を活性化し、健康な身体づくりにつながると考えられます。
以上のように、食物酵素と体内酵素は別のものです。仕組みを頭に入れておきましょう。
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