「卓球」とは

1880年代、イギリスのヴィクトリア朝時代の上流階級の人々が、食後にテニスに代わる遊びとして、ありあわせの道具を使って卓球を発明したと考えられています。卓上にボールが落ちる音が「ピン」「ポン」と聞こえることから「ピンポン」という呼び名でも広く知られています。

一般では、普段着で行える手軽な遊戯として楽しまれることも多いスポーツですが、トップレベルの競技者同士の戦いは目にもとまらぬ火花のような攻防を展開します。国際卓球連盟は1926年に設立され、国際スポーツ統括組織としては有数の加盟国数を誇っています。

男女ともにオリンピックに正式採用されたのは1988年ソウル大会。当初は男女それぞれシングルス、ダブルスの4種目でしたが、2008年北京大会より男女シングルス、男女団体の4種目が実施されています。

7ゲームズマッチと5ゲームズマッチがあり、それぞれ4ゲームまたは3ゲーム先取すると勝利となります。

選手のプレースタイルに注目

選手によって、主戦武器となる技術やプレーする領域が異なり、戦型も多彩です。握手するように握るタイプのラケットを使用するシェークハンドと、ペンを持つように握るタイプのラケットを使用するペンホルダーに分かれています。

選手がどの戦型を採用しているか、異なる戦型や同じ戦型同士の戦いなど、戦型という視点で観戦すると、選手ごとの特徴がよりはっきりして面白くなります。

卓球の見どころ

トップアスリートともなると時速150km以上のスピードに達するような鋭いボールを打つそうです。それだけの速度でラインぎりぎりのコースを狙ってやりとりされるスピード感あふれる大胆な攻撃の応酬は、競技スペースの小ささとは裏腹に激しくダイナミックです。

選手には動体視力、反射神経、瞬発力はもちろん、技術面、精神面ともに総合的な実力が要求されます。ほんの一瞬にいかに多彩で細かなテクニックを繰り出しているかを知ると、新鮮な驚きが味わえます。狭い台の上で展開する頭脳戦に見る者は引き込まれることでしょう。

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