スポーツ選手のケガで聞くヒラメ筋とは
長時間の立ち仕事や、競歩、マラソン等をされる方には非常に重要な筋肉であるヒラメ筋についてまとめました。
ヒラメ筋とは
ふくらはぎの深くにある筋肉で、アスリートがよく肉離れする箇所です。サッカー選手のみならず、テニスやバドミントンなどの選手にも多い肉離れです。ふくらはぎの肉離れは近年、治療法が確立されていないため世界的に問題となっているそうです。そのために再発するケースが多く、最悪の場合、引退に追い込まれる選手もいるとのことです。
再発が多い理由
肉離れからどれくらいの期間で競技に復帰できるかについては、腱の損傷程度が重要になると言われています。筋肉はゴムのイメージ、腱はヒモのイメージです。筋肉とは素材が異なり、硬くて、血流が少ない腱の部分の損傷は、筋肉の損傷より治癒に時間がかかります。MRIなどの検査で腱の損傷評価が行われますが、ヒラメ筋は筋肉が深部にあるので見えにくかったり、腱膜と呼ばれる腱組織が薄い膜状に筋肉にはりついている箇所もあるので、怪我の具合を評価するのが難しいケースもあるそうです。ストレッチされにくい筋肉でもあるので、組織が十分に修復されていなくても、痛みが弱まるのです。治ったわからない状態で運動してしまうと再発するリスクは高まります。
時間をかけて治す
ヒラメ筋の損傷に関しては、治りにくいケガであること、初期の評価が難しいケガであることを理解することが大切です。その上で時間をかけてしっかりリハビリすることが必要。痛みがなくなってもすぐに復帰せず、時間をかけて少しずつ負荷を上げていくことが重要です。
休養が少ないとか、疲労が溜まりやすいとか、体の機能が低下している部分がある場合、肉離れは余計に時間をかけてしっかり治す必要があります。
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