水中で運動をする際の効果
水の中で運動する際の効果をご紹介します。
水中運動とは
水中運動は、水が持つ特性を活用することで、陸上での運動と異なる効果を得ることが出来るものです。水が持つ特性とその特性から下記のような効果がもたらされます。
浮力
水中では水に浸かっている身体部分の体積と同じ体積の水の重さが重力と反対方向に作用することで浮力が生まれます。この浮力によって、体重が軽く感じるようになるため、水中では、腰や膝への負担が小さくなります。陸上では腰や膝に痛みがあって運動が難しい方も、比較的運動がしやすくなります。
また、身体が水中に浮いて軽くなることで、身体が不安定になるため、安
定させようとしてバランス能力なども高まります。さらに、水に浮くことで筋肉の脱力ができ、リラックス効果も期待できます。
水圧
水圧は水深が増すほど強くなります。この水圧によって、水中に立っているだけでも、下肢などが圧迫され、下半身の血液が心臓に戻りやすくなり、血液の循環が促進されやすくなります。そのため、陸上などでの運動後に水に浸かることで、クールダウンの効果も期待できます。
また、肺にも圧力がかかることで肺活量が減少することで身体は酸素を多く取り込もうとして、呼吸筋の働きが活性化し心肺機能が高まります。
水の抵抗
水には粘性があるため、水中を移動すると移動する方向とは逆向きに水の抵抗を受けます。そのため、陸上と同じような動作でも、水中のほうが消費エネルギーが大きくなります。また、動作の速さや動き方によって、抵抗の大きさも変化します。そこで、手の平や身体の向きを自身で変化させることで、身体への負荷を調整できるため、体力や筋力に合わせて、運動負荷をコントロールし、安全に運動を実施することが可能となります。加えて、水の抵抗は日常使いにくい筋肉を刺激することにもつながります。
水温
水温は体温よりも低いため、身体に備わっている体温調節作用が働き、体温を上げるために熱を産生します。そのため、エネルギー代謝が活発になることで、消費エネルギーを高めてくれます。
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