みなさんはハイポトニック飲料をご存じでしょうか。
あまり聞いたことのない方も多いのではないでしょうか。
運動の時は水や、スポーツドリンクを飲みますよね。
今回はそんなハイポトニック飲料について少しですが紹介したいと思います。

ハイポトニック飲料

ハイポトニックとは「低張液」という意味のことで、ハイポトニック飲料とはナトリウムや糖質の濃度が低めで、ヒトの安静時の体液よりも低い浸透圧の飲料のことをいいます。

そのためハイポトニック飲料には次のメリットがあります。

1.運動による発汗で、体液が薄くなっている状況おいては水分が腸管で速く吸収される

2.糖分が少ないためカロリーが低く、減量時の飲料に向いている

運動して汗をかくと体液の浸透圧は低くなっているため、アイソトニック飲料よりもハイポトニック飲料の方が水分が速やかに吸収されます。

また水分補給をしてすぐ運動を再開した際、お腹にタポタポと水が溜まっている感覚を覚えたことは誰しもあるのではないでしょうか?浸透圧の理論でお伝えしましたように、適量の糖質は水分の吸収を促進する効果があるのですが、一方で糖質濃度が濃いほど胃での滞留時間が長くなるのです。

発汗量が多い時期にはエネルギーよりも水分補給を優先した方がよいので、糖質がやや薄めのハイポトニック飲料の方が適しているといえるでしょう。

運動中にNGな飲み物

お茶に含まれるビタミンCやカテキンはカラダにいいし、スポーツ時の水分補給にもよいのでは、と思ってしまいますよね。

 しかし、緑茶や紅茶など茶葉で入れるお茶にはカフェインが含まれており、スポーツ時の水分補給としてはNGなのです。

どうしてカフェインを含む飲み物がスポーツ時の水分補給に適さないのか。

「カフェインには利尿作用があるため、余計な水分をカラダの外に排出してしまいます。なので、スポーツ時の水分補給としてはあまりおすすめではありません」

 スポーツでたくさん汗をかいたうえに、トイレに行く回数が増えてしまうのではカラダの水分がいくらあっても足りない! これが、お茶が(カフェインを含む)スポーツ時の水分補給に適さない理由だったのです。

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