はじめに

暑い日は水分を多めに摂る必要がありますね。
運動中などになると、より水分が必要となりますね。
そんな時、スポーツドリンクなどを一気に飲んでしまう事もあります。
ついつい飲んでしまう事によって、気付かないうちに、
ペットボトル症候群になってしまう可能性もあります。
今回はそんなペットボトル症候群について紹介したいと思います。

ペットボトル症候群

ペットボトル症候群とは、ジュースやコーラなど甘い炭酸飲料、スポーツドリンクなど、糖分を多く含む清涼飲料水をたくさん摂取することで発症する病気です。ソフトドリンクには予想以上に糖が含まれていることが多く、コーラであれば500mlのペットボトル1本では角砂糖14個分、スポーツドリンク500mlでも角砂糖6~8個分程度の糖が含まれています。ソフトドリンクを飲むということは、同時に大量の糖を摂っているということになるわけです。 

症状

血糖値が高くなるとのどが渇きます。その時に糖分を多く含むそソフトドリンクを飲むとものすごく美味しく感じ、一日5.6本以上飲んでしまうことも稀ではなく、更に血糖値が上昇ます。そして、さらに喉が渇き、ソフトドリンクを多飲していまうという悪循環に陥ります。通常、血糖値が高い状態であれば、膵臓からインスリンというホルモンが分泌されて糖を利用し、血糖値を下げ、エネルギーとなる仕組みになっていますが、血糖値が高い状態が長く続くとインスリンの出方や働きが悪くなることがあり、糖がエネルギー源としてうまく利用できなくなり、血糖値が下がらなくなります。糖の利用ができなくなると、それに代わるエネルギー源としてタンパク質や脂肪が分解され、エネルギーとして利用されるようになります。脂肪が分解されたときに「ケトン体」という物質ができますが、これが増えると血液が酸性に傾き、これらのことが原因となって、ペットボトル症候群の諸症状が現れます。症状としてはのどが渇く、尿量が増える、疲れやすい、吐き気がするなどの症状がよくみられます。重症になると意識がもうろうとして、時には命に関わることもあるので注意が必要です。

治療法

ペットボトル症候群の治療法は、初期の場合は体内から糖を排出させる点滴や注射だけで済みますが、糖尿病を発症してしまうと定期的な通院・食事療法・インスリン注射が必要となります。食事療法は、塩分が少ないだしのきいた和食をメインにして症状の改善を目指し、インスリンは患者自身で家庭において接種します。症状の根本原因である糖分と糖質の摂取は、厳しくコントロールしなければなりません。

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