メバチの特徴

温暖な海域を好み、日本では東北地方の沖合海域から南の太平洋岸などを群れで回遊する。琉球列島にも多いが日本海にはほとんど入らない。昼間は中層や深層で回遊をしている魚だが、夜になると表層近くまで上昇してくる。肉食性の魚なので、イカやエビに加え、イワシやアジなどの小魚を捕食している。マグロは止まると死んでしまうことから、睡眠はゆっくりと泳ぎながら瞬間的に行うそうです。

マグロの栄養素

①赤身
マグロの赤身は、脂分の多いトロに比べるとカロリーは3分の1程度に抑えられ、良質なタンパク質が豊富に含まれているので、ヘルシーな食材として知られています。他の食材と比較すると、100g当たりのタンパク質含有量では牛肉や豚肉を上回っているそうです。赤身を積極的に食事に取り入れれば、効率的にタンパク質の摂取を増やすことができます。タンパク質は、体内に取り込まれてもそのまま吸収できず、消化酵素の働きによってアミノ酸に分解され、皮膚や筋肉、臓器などを形成する材料となってその機能を維持してくれます。

②トロ
トロには、不飽和脂肪酸であるDHAやEPAが赤身よりも多く含まれているのが特徴です。不飽和脂肪酸は、魚や植物に多く含まれており、体内では合成することができない脂肪酸なので、摂取する必要があります。DHAには、脳細胞を活性化させて情報の伝達を上げる働きがあるといわれているため、学習能力の向上や認知症の改善などの効果が期待できるそうです。胎児・乳幼児の段階から高齢者まで、積極的に取りたい栄養成分です。EPAには、血液中のコレステロールや中性脂肪を減らして血流をよくする働きがあり、動脈硬化や高血圧などの予防に効果的です。

③血合い
血合いは、赤色筋繊維と呼ばれる細胞が密集している部分です。
血合いに多い栄養成分は、タウリンや鉄分、ビタミンEが挙げられます。
タウリンは、栄養ドリンクなどにもよく使われているため、聞いたことがある人も多いでしょう。肝機能を高める働きがあり、コレステロールの代謝を促進する作用にも注目が集まっています。鉄分には、貧血を予防する効果が期待できます。女性の場合、貧血ぎみの人が多い傾向のため、鉄分を意識して取り入れることがおすすめです。ビタミンEは、肩こり・腰痛の改善や美肌作りに効果的な成分です。

メバチの見た目

水中での危険を回避するために紡錘形をしており、体高が高くてずんぐりした体形である。やや大型種なので成熟すると全長約2m、体重210kg以上まで成長します。胸ビレは長いが小離鰭(しょうりき:サバ科やサンマ科などの回遊魚に見られる、尾ビレまで続く複数の小さなヒレ)まではない。体側に白い横帯があるます。「メバチ」の呼び名は、他のマグロと比べて目が大きいことから名付けられたが、目が大きくずんぐりした体型なので、「ダルマ」と呼ぶ地方もあるそうです。

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