代表的なトロピカルフルーツの一つに数えられるパパイヤ。どんな効果があるのでしょうか。
トロピカルフルーツ特有のまろやかな甘みと、とろけるような舌触りが人気の果物です。
パパイヤはフィリピン、ハワイ、台湾などが主な産地ですが、日本の沖縄や宮崎でも栽培されています。
消化促進
パパイアの代表成分といえるのがタンパク質分解酵素パパインです。この酵素の働きから、肉料理との相性が非常に良いフルーツの一つとしても知られていますね。パパインはタンパク質分解酵素と呼ばれていますが、炭水化物・タンパク質・脂質の3大栄養素全てを分解する働きがあることが報告されています。このことからパパインは胃もたれ・消化不良の予防や改善に役立ち、焼けがするときはパパイヤを少し食べると良い、なんて民間療法もあります。
ビタミンCが豊富
パパイヤには、ビタミンCがとても多く含まれています。その量はビタミンCの宝庫であるレモンに負けていません。
100g中のレモン果汁とパパイヤに含まれるビタミンC量は、それぞれ「50mg」と同量が含まれています。
パパイヤ1/2個は170gほどあるので、手軽にビタミンCを摂ることができます。一度にレモン果汁を100gも摂取する機会はあまりないですから、ある意味パパイヤに含まれるビタミンCの方が、上回っていると言ってもいいかもしれませんね。
ビタミンCは、強い抗酸化作用を持つ栄養で、体内の活性酸素を除去します。そのため、アンチエイジングや美肌、美白に効能がある栄養です。ストレスを多く受けがちな人や喫煙をする人は、特に体内のビタミンCが減ってしまうので、積極的に摂るようにしましょう。
また、ビタミンCはハリを保つコラーゲンの合成に必要不可欠ですが、β-クリプトキサンチンにも肌のハリや保水力を保つヒアルロン酸の合成酵素を活性化する働きがあります。そして、ヒアルロン酸の量を増やすため美肌の維持に有効です。
疲労回復
パパイヤにはクエン酸などの有機酸が豊富に含まれていると言われています。こうした有機酸類は糖代謝を行うクエン酸回路(TCA回路)の働きを良くし、代謝を良くする働きがあると考えられてます。筋肉痛などの原因として疲労物質“乳酸”がよく挙げられていますが、この乳酸もクエン酸回路内で生成される物質です。クエン酸回路が潤滑に回ることで乳酸の元となる物質(焦性ブドウ糖)の蓄積抑制・乳酸の代謝を高めることに繋がると考えられます。
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