第2の心臓ともいわれる「ふくらはぎ」

なんとなくすっきりしない、むくみやすい、肩がこる……そんな状態が続くようなら、血流が悪くなっているのかもしれません。在宅勤務も増えて動かなくなりがちな昨今は、そうした状態に拍車がかかっている人も少なくないでしょう。そんなときには「ふくらはぎ」のケアが有効です。

ふくらはぎは体の一番下、心臓から遠い位置にあります。体中に血液を巡らせるには、このふくらはぎから心臓へ、つまり下から上へと血液を送らなくてはなりません。通常、ふくらはぎの筋肉がポンプとなって、血液を押し上げています。こうしたことから、ふくらはぎは「第2の心臓」といわれることもあります。座りっぱなしで動かなくなると、このポンプの働きが弱り、むくんだり冷えたりする原因となります。

「ふくらはぎ」をもむ、温めるケア

一番手軽な方法は、ふくらはぎをもむことです。ふくらはぎをもむと、ポンプ機能のサポートとなり、全体の血流が良くなります。下から上へともむのがベストですが、どのような方法であっても、もむだけで効果が期待できます。お風呂でもめば、より効果的。水分ですべりが良くなってもみやすいですし、もみながら湯船につかれば、水圧や温熱による血流改善効果も期待でき、入浴タイムが一層有効になります。また、もむときには手も動かすので、上肢の末端の刺激にもなって一石二鳥です。

「ふくらはぎ」のツボを押すケア

ひざからすねの骨に沿って指4本分下(外側)に、「足三里」というツボがあります。ここは胃腸の不調、むくみ、足のトラブルなどに効くとされている場所です。このあたりで「イタ気持ちいい」ところを探して押してみましょう。ふくらはぎをもむ際に、併せてツボを刺激することで、広い健康効果を得ることが期待できます。 

足三里はお灸をすえるのもおすすめです。今は貼れるタイプの手軽なお灸なども市販されているので、そうしたものを利用してはいかがでしょうか。

脚を動かすケア

足を動かして筋肉を鍛えるのも、効果の高いケア方法です。歩くとしっかり筋肉を使うので、対策としておすすめしたい方法ですが、室内でできるエクササイズも有効です。かかとを上げ下げする、といったことを、こまめに行ってください。ふくらはぎを構成する大きな筋肉である「ヒラメ筋」を動かすことになり、ポンプ機能を強化する一助になります。

座ったままひざから下を動かすだけでもOKです。かかとを床に付けたまま、つま先を上げ下げすると、すねのあたりの筋肉(前脛骨筋)を鍛えることができて、血流促進に役立ちます。

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