ヘルシーフードとしても注目をあびる「ドライフルーツ」

「ドライフルーツ」は、古くから季節の恵みを長く貯蔵するための保存食として親しまれていました。乾燥することによって水分が抜けるため、雑菌などが繁殖しにくくなり、保存性が高まるのが特徴で、そのうえ甘さも増して独特に風味も加わるので、手軽に食べられるおやつとしても人気です。

最近では、フルーツの栄養が凝縮されたヘルシーフードとしても改めて注目を浴びています。乾燥すると、ビタミンCをはじめ失われる栄養素もありますが、食物繊維やミネラル、抗酸化成分は、ほぼそのまま残ります。携帯にも便利なので、天然のサプリメントとも言われているんです。

効率よく食物繊維が摂取できる!

フルーツの80~90%は水分ですが、「ドライフルーツ」はその水分が抜けてかさが減っています。また、皮ごと乾燥させるものも多いので、少量でも食物繊維はたっぷり。効率的に食物繊維を摂ることができます。食物繊維には腸内の善玉菌を増やして腸の調子を整えたり、コレステロールや糖の吸収を抑制する働きがありますが、野菜やフルーツを毎日きちんと食べていないと不足しがちです。ドライフルーツなら、フルーティな香りと甘さを楽しみながら、おやつタイムや仕事の合間にも手軽に食物繊維を補給できます。

ミネラルが凝縮されている!

カリウムやカルシウム、鉄などのミネラルは、不足すると様々な健康上のトラブルを招くので、少量でも摂り続けることが肝心です。「ドライフルーツ」のミネラルも、食物繊維と同じように乾燥によって失われることなく残ります。フルーツ類にはそれぞれにさまざまなミネラルが含まれていますが、ドライフルーツにはそれらがぎゅっと凝縮されています。特にプルーンには鉄やカルシウム、バナナチップにはカリウムやマグネシウムが多く、日本伝統のドライフルーツである干し柿もカリウムが豊富なんです。

フルーツの色にも栄養の秘密が!

フルーツ由来の色素成分も豊富な「ドライフルーツ」。例えば、プルーンの紫はアントシアニン、マンゴーやあんずの濃いオレンジ色はカロテン、オレンジやみかんの色はクリプトキサンチンなどの色素成分がもとになっています。これらの成分には、活性酸素が細胞を酸化して老化を早めたり、動脈硬化を進めるのを防ぐ抗酸化作用の働きがあります。

フルーツの種類によって含まれる色素成分や栄養素も違うので、いろいろなドライフルーツを食べれば栄養バランスもアップします。小さめの保存袋などにドライフルーツを組み合わせて持ち歩くのもいいみたいです。

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