はじめに

みなさんはカヌーのレースを見た事はありますか?
なかなか見る機会も少ないですよね。
オリンピック種目でもあるカヌーなので、オリンピックの時は見たり出来ますね。
今回はそんなカヌーのスプリント競技について紹介したいと思います。

カヌースプリント

数千年昔から海洋や湖沼、川などで移動や輸送、狩猟道具として使われ、人類の生活に根付いていたカヌー。スポーツとしての起源は19世紀中盤にイギリスで芽生えてからです。それを法廷弁護士で冒険家のジョン・マクレガーが自身の著書を通して広め、レースなどスポーツとしてのカヌーの普及と発展に寄与したそうです。1866年にイギリスのテムズ川で最初のカヌーレースが行われています。1924年には国際カヌー連盟(IRK)が設立され、1946年に現在の国際カヌー連盟(ICF)に改組されました。
流れのない静水で行われ、複数のカヌーが一斉にスタートして着順を競うカヌースプリントは、2009年以前はフラットウォーターレーシングという名称で、オリンピックではパリ1924大会で公開競技として実施され、ベルリン1936大会から正式競技になりました。その時は男子のみで1000mと10000mの9種目が行われていました。
ロンドン1948大会からは女子のカヤック種目が追加され、ローマ1960大会からは10000mがなくなって最長が1000mまでの種目になっています。
日本のカヌー競技は、ベルリン1936大会に出場したボートの選手団が、ドイツ製のカヤック艇とカナディアン艇を持ち帰ったのが始まりで、1938年には日本カヌー協会(現 日本カヌー連盟)が設立されました。

見どころ

カヌースプリントのカヌーには、甲板がなく片膝を立てて漕ぐカナディアンと、座って漕ぐカヤックがあり、カナディアンは片側にブレード(水かき)が付いたパドルを使います。カヤックは両側にブレードが付いたパドルを使います。両側のパドルで漕ぐカヤックは足元のラダー(舵)で微妙に操作して進むが、カナディアンはラダーがないため、漕ぎで方向をうまく操作しなければいけない難しさがあります。また、後ろ向きに漕ぐボートとは違って前向きに水面を進みます。
東京2020大会で行われる種目は、男女カヤックシングル200mと男子カヤックシングル1000m、女子カヤックシングル500m、男子カヤックペア1000mと女子カヤックペア500m、男女カヤックフォア500m。またカナディアンはこれまで男子種目のみでシングル、ペアとも1000mでしたが、今回は女子もシングル200mとペア500mが行われ、全部で12種目になります。
競技は幅9mのレーンに並んだ各艇が発艇音で一斉にスタートします。準決勝まで終えた段階で上位8艇がA決勝に、9位から16位がB決勝に進出してそれぞれの順位を競います。
カヌースプリントの大きな見どころは、パワーあふれるスタートダッシュの迫力。静止状態からトップスピードまで、水しぶきをあげながら一気に加速する様子は、見ていて爽快感がありますね。ロンドン2012大会から行われている最短距離の200mは、男子カヤックで30秒あまりの勝負で、水上のF1とも言われる種目。
500mと1000mは、戦略に合ったペース配分や、ライバルを見据えた駆け引きが必要になり、ゴール前の順位争いも熾烈になります。またペアとフォアは、無駄のない統率された漕ぎが勝利への鍵となる。その息の合わせ具合にも注目です。

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