はじめに

春にさくのに食べるのは冬の春菊。サラダや胡麻和えで食べる方が多いのではないでしょうか。春菊はその名前のとおりキク科の植物。葉も菊の葉のような切込みが入っているのが特徴です。春菊の旬の季節は寒い冬。スーパーでは通年買い求めることができますが、この旬の時期には味も良いだけでなく色もきれいな緑色の物が多く栄養効果・効能的にもベストなんです。

栄養と効果

①カロテン
濃い緑が特徴的な春菊のカロテンは、冬が旬の野菜の王様ともいえるほうれん草と比較しても引けを取らないくらい豊富に含まれています。カロテンといえばビタミンAですね。体内に入ることで変換されます。このカロテンの効果は特に女性や皮膚の弱い方には嬉しいものがたくさん含まれています。それというのも皮膚の再生成・アンチエイジングに必要な栄養素だからです。免疫力を高めたり・視力をよくする働きも。

②ミネラル
春菊に含まれるミネラルはカリウムとカルシウム。どちらも体のためには必要な栄養素で、野菜やフルーツから摂取できるものも少なくありませんが特に春菊は他のものと比較しても含有量が多いのが特徴です。果物や野菜などに多く含まれるカリウムは体内の水分量を調整する効果効能に優れており高血圧の予防に一役買ってくれます。カルシウムは言わずもがな骨を生成している栄養素。それだけでなく貧血を防ぐためにもカルシウムは必要不可欠なものです。

③ビタミン類
カロテンの他ビタミンCやB群の含有量も春菊はトップクラス。特にビタミンBにおいてはB1、B2、B6どれも含まれており、まとめていろいろなビタミン類が摂取できる野菜といえます。ビタミンCは風邪のウィルスと戦うのに必要な重要な栄養素。失われやすい風邪をひきやすい季節には積極的に取りたいもの。またビタミンB群は糖質や脂質を分解吸収するのに必要なもの。これらの糖分・脂質が気になる現代人に春菊は積極的に取り入れたい野菜といえます。

おススメの摂取方法

春菊に豊富なβーカロテンやビタミンKは、油脂に溶ける性質があるため、油と合わせて摂ると吸収率が上がります。炒め物のほか、天ぷらもおすすめです。一方、カリウムやビタミンCは水に溶ける性質があり、煮る、ゆでるといった調理をおこなうと水に溶け出してしまいます。無駄なく摂るには、春菊を生のまま食べるのが理想的です。あるいは味噌汁やスープの具にして、ゆで汁ごといただきましょう。
春菊は、さまざまな栄養素が豊富に含まれています。とくに含有量が多いのは、βーカロテンとカルシウム。ほかにも、貧血対策に欠かせない鉄や、葉酸が多く含まれており、妊婦の方にもおすすめの野菜です。春菊の栄養素は、調理方法を工夫することで効率よく摂れます。生のまま食べたり、ゆで汁ごといただいたりすると、水に溶けるビタミンCやカリウムを無駄にしません。また、油脂に溶けるビタミンKやβーカロテンの吸収率を上げるには、炒め物や天ぷらがおすすめです。

ちょっとした工夫によって効率良く摂取できるの参考にしてみて下さいね。

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