現在、野球という競技には硬式野球と軟式野球の2種類が存在します。(※準硬式野球を含むと3種類)
「ボールの硬さ違うだけ?」と思っている人が多いですが、ボールの硬さが違うというだけで様々な違いや特色が現れます。

硬式野球

硬式ボールは、牛革製で中にコルクが入っています。また、赤い糸の縫い目があります。重さは約145gです。主に、アマチュアの硬式野球や独立リーグ、プロ野球の公式球として使用されています。

・打球
硬式ボールは、バットに強く反発します。そのため、バットの芯で捉えれば、打球が速くよく飛びます。しかし、ボールをバットの芯で捉えないとボールに力負けして、打球も飛びません。
そして、打球も跳ねづらいです。そのため、野手は腰を低くして打球を処理する必要があります。

・投球
投球にも微妙な感覚の違いが出てきます。
硬式ボールは、指でボールを潰す感覚で投げます。それは、ボールが抜けるのを防止するためです。また、回転数を上げてノビのある球を投げるためにも必要な感覚です。

・グローブ
硬式野球のグラブは、厚くて重くて耐久性があります。

・バット
金属バットも硬式ボールに力負けしないように厚く、頑丈にできています。硬式用のバットの重さは、基本的に900g以上です。
木製のバットならば、木の中心の部分が硬式用として使われるそうです。






軟式野球

軟式ボールは、ゴム製で空洞です。また、縫い目の部分がなく凹凸になっています。重さは約130g前後で硬式と比べて約15g軽いです。
A号(一般)、B号(中学生)、C号(小学生)、と分かれていた区分が
2019年からM号(中学生・一般)とJ号(小学生)に変更されました。
新ボールは、「重く、大きく、硬く」なると言えます。感覚は硬式に近づいた感じです。

・打球
軟式ボールは、軟らかく空洞なのでボールが潰れます。そのため、ボールがバットに反発力を吸収されるため打球が飛びづらいです。また、ボールがよく跳ねるので、野手はバウンドを合わせるのが難しいです。

・投球
軟式ボールは、潰す感覚で投げるとボールが潰れてしまい、力が伝わりません。そのため、ボールを押し出す感覚で投げます。

・グローブ
軟式用グローブは柔らかく、扱いやすいです。
そして、ボールを取るエリアが硬式と較べて小さくなっているという違いがあります。これは何故かというと、軟式のボールは小さいためです。

・バット
バットは金属よりビヨンドと呼ばれるゴム製のバットやカーボン製のバットが主流です。また、重さはバットの種類によって様々です。そのため、自分の身体やプレースタイルにあったバットを使えます。




ルールは硬式野球、軟式野球と変わりませんが、
硬式ボールは硬く重いため、身体の強さと耐久性のある用具が必要です。一方で、軟式野球は柔らかく軽いため、身体の適応力や柔軟性が必要です。
ボールが違うだけでプレースタイルや用具にも特色が現れますし、身体の使い方も変わってきます。また、それを理解しないままプレーするとケガにもつながります。

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