野球の育成契約とは

育成契約とはその名の通り「育成」をメインとした契約で、2005年に育成契約制度が開始されて現在は多くの球団が育成契約を行っています。

育成契約は通常の支配下登録とは違うため、球団側は単純に契約選手を増やせるというメリットがあります。

もちろん選手側からしても通常のドラフトでは指名されない選手でも、プロ野球球団と契約を結べるので球団・選手ともにメリットがあります。

通常のドラフトでは1位から各球団が指名を行って交渉権を獲得しますが、
育成契約はこの通常ドラフトが終了した後に行われていきます。この際も通常のドラフトと同じように各球団が育成契約の1位から選手を指名していきます。

どのような選手が育成契約になるのか

ドラフト時点では即戦力でなくても、プロの恵まれた環境で数年練習したら良い選手になれる「素材型」の選手はたくさんいます。育成契約は将来を見越しての契約方法になります。

また、ドラフト時点で大きなケガがある選手は、獲得してもすぐに起用することは不可能です。そのため1~2年ほど様子を見るために育成契約をするというパターンがあります。また、最近はケガをした支配下選手が育成選手として再契約するケースも増えています。

最後に、コンバートされて活躍する選手も多いですが、こういった場合でも育成契約が打診されることが多いです。

支配下登録された選手と育成選手との違い

育成契約選手は支配下登録選手と違い、
・背番号が3桁
・一軍の試合に出場不可
・契約期間は最長3年
・二軍で試合に出られる人数が固定
・人的補償の対象外

上記のような違いがあります。

また、育成選手の最低年俸は240万円となっています。プロ野球選手としてはかなり低額の金額が設定されています。育成契約の上限はないため、制度上は2000万でも3000万でも年俸を設定することができますが育成選手に大金を出す球団はありません。

加えて、育成契約では契約金が支払われません。その代わりに支度金というものが支払われます。支度金の金額は決まっていて300万円となっています。

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