はじめに

みなさんはシャチのイメージというとどんなイメージでしょうか?
やはり海のギャングの異名を持ちますよね。
その異名から凶暴なイメージもあります。
今回はそんなシャチを少しですが紹介したいと思います。

シャチ

鯨偶蹄目マイルカ科に分類される生物です。哺乳類のなかでは人間に次いで広範囲に生息していて、北海道の根室海峡や知床半島近海、和歌山県近海など、日本を含む世界中の海に分布しています。

学名の「Orcinus orca(オルキヌス・オルカ)」は、ラテン語で「冥界からの魔物」という意味。英語は「Killer Whale(クジラ殺し)」といい、自分より遥かに大きい獲物を狩ることができる能力から名付けられました。

ちなみに和名の「シャチ」は、魚の胴に虎の頭を持つ空想上の生物「鯱(しゃちほこ)」が由来です。

彼らの祖先は、約4000年前に存在したバシロサウルスという大型の海生哺乳類であると考えられています。その後生息地ごとに種が枝分かれしていきました。

2019年現在は、広い範囲を回遊しながら哺乳類を狩るトランジェント、狭い範囲で暮らすレジデント、南極のロス海に生息するロス海シャチなど少なくとも10種に分類されています。これらは体の大きさ、ヒレの形状、色、アイパッチと呼ばれる目の周りの白い模様などに違いが見られます。

特徴

全長はオスが6〜9m、メスが7〜8m、体重は5〜8tと、マイルカ科のなかで突出した大きさを誇ります。

体が大きいと動きも遅くなりがちですが、彼らはなんと時速60~70kmと海洋哺乳類のなかでも最速で泳ぐことができます。ジャンプ力も非常に高く、海面から4m以上も跳ね上がる姿が確認されており、その巨大な体からはまるで想像できないような俊敏性をもっているのです。

さらに持久力もあり、群れで狩りをする際は先頭集団が疲れたら第2集団が前へ出る、第2集団が疲れたら第3集団が前へ出る、といったように隊列を組みかえて進みます。そうすることで速度を落とさず、また余計なエネルギーを使うことなく獲物を追い詰めることができるのです。

シャチの獲物

らが獲物とする生物は、クジラ、アザラシ、トド、イルカ、ペンギン、魚、カモメと多岐にわたり、生息域やグループごとに狩猟方法も異なります。

アザラシを捕らえる場合は突進して素早く狩る、魚群を狙う場合は時間をかけて群れで囲い込み、逃げ場をなくしてから一気に襲い掛かる、といった高い戦略性が特徴です。尻尾に毒を持つエイですら、捕食してしまいます。

シャチと並ぶ海のハンターといえばサメが挙げられますが、なかでも獰猛なことで知られるホホジロザメを彼らが捕食しているという驚きの事例も報告されました。

最後に

ほぼ天敵のいないシャチ。
サメまで食べてしまうシャチの凶暴さがわかりましたね。
さすが海のギャングと言えるでしょう。

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