健康効果がうたわれる「オリーブオイル」

多くのオイルが植物の種から搾油されていますが、「オリーブオイル」はオリーブの果実そのものを搾り、油分を分離させてつくられたもので、オリーブのフレッシュジュースと言ってもいいものです。

瑞々しくフルーティで香り高いことが最大の特徴で、ワインのように産地や栽培方法、収穫時期、品種によって異なる個性を味わうことが出来るのも、オリーブオイルを選ぶ楽しみの一つと言えます。

健康効果を期待するなら「オリーブオイル」をしっかり選ぼう!

健康効果や美容効果がうたわれるオリーブオイルですが、効果を期待するのであれば、鮮度が高く酸度の低い「エキストラバージンオリーブオイル」がお勧めです。日本で流通しているものの多くは、エキストラバージンオイルかピュアオリーブオイルですが、世界基準では“偽物”と呼ばれるエキストラバージンオリーブオイルが数多く出回っているのが現状なんだそうです。

これは世界と日本での、エキストラバージンオリーブオイルの基準が異なるためです。世界の多くの国々は、IOCの基準に従いオリーブオイルを販売しているのに対し、日本ではJAS(日本農林規格)の基準に合わせた区分けを行なっています。

IOCによる国際商取引基準だと酸度0.8%以下なのに対して、JAS(日本農林規格)基準では酸度2.0%以下なんです。国際的には認められていなくても、日本ではエキストラバージンオリーブオイルとして販売されているのが現状なんだそうです。

「オリーブオイル」の健康効果とは

抗酸化作用

活性酸素による細胞へのダメージは、がんや生活習慣病の大きな原因となりますが、オリーブに多く含まれるオレイン酸には抗酸化作用があり、活性酸素の攻撃を抑制してくれます。そのため、若返り効果や、がんや生活習慣病を予防する働きが有ると言えます。

活性酸素はストレスによっても増えますが、抗酸化作用で守ってくれます。皮膚を柔軟にする効果でシワの予防になり、保湿成分も多いため美肌効果にも繋がります。

動脈硬化の予防

オリーブに含まれるオレイン酸には、善玉コレステロールは減らさずに、動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールを減らしてくれる効果があります。コレステロール値を抑えて、生活習慣病の予防に繋がります。

心筋梗塞や脳卒中などの予防

食生活の乱れやストレスによる悪玉コレステロールの増加や加齢によって、 血管が徐々にもろくなったり、詰まったりしてしまいます。すると、酸素や栄養素を体の隅々まで届ける役割を充分に果たせなくなり、心臓に負担をかけてしまうことになります。

悪玉コレステロールの発生には、活性酸素も深く関わっています。オリーブオイルの成分は血液をサラサラにしてくれるので、血管の老化をストップし動脈硬化・心筋梗塞の予防などさまざまな生活習慣病の対策に良いとされます。

腸内環境の改善

腸を刺激して蠕動運動を活発にしてくれるので、排便が促されるという効果が有ります。お通じが良くなったり、潤滑油の役割を果たして腸内での便の通りが良くなります。また硬い便も柔らかくなり出しやすくしてくれ便秘の解消に繋がります。

口臭予防

古代インドから伝わる健康法で、オイルでうがいをする健康法があり、オリーブオイルに含まれる成分が歯や舌をコーティングしてくれて、口臭の原因となる菌の増殖を防いでくれるそうです。風邪菌やインフルエンザウイルスにも効果的とと言われています。歯磨き後や、寝る前などに行うとより効果的だそうです。

カロリーは少し高めだけど、多くの魅力的な効果!

カロリーは少し高めでですが、オリーブオイルに多く含まれるオレイン酸は、血中の悪玉コレステロールを減少させ中性脂肪の蓄積を抑える働きがあるため、太りにくいカラダ作りに貢献してくれるなど、それ以上に魅力的な効果があります。

ぜひ、食事に積極的に摂り入れたい食材ですね。

関連するまとめ

乾燥対策をしよう

冬は乾燥の時期ですよね

健康のために、毎日の食卓に「お味噌汁」を取り入れよう!

身体にいいとは分かっていますが、以前と比べると、食卓に「味噌汁」が並ぶ機会って減っていませんか?一日一杯で医…

健康効果が話題!牛乳と豆乳に続く「第三のミルク」とは

「第三のミルク」と呼ばれる飲み物が、話題になっています。ライスミルク、アーモンドミルク、ココナッツミルクなど…

関連するキーワード