日本人が不足しがちな栄養素!「ミネラル」の働きとは
人間が必要とする5大栄養素の一つである「ミネラル」。近年の日本人は「ミネラル」不足が深刻なようです。この「ミネラル」とは身体でどんな働きをしているのでしょうか?
「ミネラル」は、人間に必要な栄養素!
人間に必要な栄養素の中でも特に必要だとされるものは、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルで、いわゆる“5大栄養素”と呼ばれています。「ミネラル」は5大栄養素の中でも、だいたい5番目に挙げられることが多く、比較的軽視されがちですが、非常に重要な役割を持っています。
有機物には様々な元素が含まれていますが、その中の特定の必須元素たちのことを総称して、「ミネラル」と呼ばれています。例えば、どのような元素がミネラルに含まれるのかというと、カルシウム、鉄、マグネシウム、亜鉛などがそれにあたります。
日本人は「ミネラル」が不足しがち!
日本人は深刻な「ミネラル」不足だと言われています。鉄、亜鉛、マグネシウム、どれも不足していると言われていますが、特に不足しがちなのはカルシウムで、過去30年近くも、必要摂取量に達した年がないほどなんだそうです。
なぜ日本人が不足しがちかと言うと、日本と海外の土壌の違いに起因していると言われています。日本の土にはそもそも、海外のそれと比べてミネラルの量が少ないそうです。それに加えて、食生活の変化により、お米や野菜、芋といった土の中の食物を食す機会が、昔と比べて格段に減ったことも要因に挙げられています。
「ミネラル」の働きとは
まずは、日本人に最も不足していると言われる“カルシウム”。骨や歯の原料になる成分で、不足することで、骨密度の低下を招き、発育不全につながり、ひどい場合だと、骨粗しょう症という病気にも直結します。
また“鉄”は、赤血球の原料で、筋肉などのエネルギーの代謝に関わる成分です。不足することで、運動能力の低下や免疫機能の低下につながり、健康に生活する上で非常に重要な要素だと言えます。また、貧血の原因もこの鉄不足であることが多いです。
“マグネシウム”はいろいろな酵素を助ける補助的な役割、不足すると筋肉系のはたらきに影響が出やすくなる成分です。亜鉛については、足らないと影響を受ける箇所が多く、食欲低下や免疫機能の低下をはじめ、成長が遅くなったり生殖機能や味覚障害にも関わる重要な元素なんです。
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