休んでも、寝ても疲れが取れない時ってありますよね。疲れる原因にも色々なものがありますが、なにをしても疲れが取れない時は、脳の疲れが原因かもしれないそうです。今回はタイトルにも入れた脳疲労について書いていきます。

脳疲労とは

「脳疲労」は 脳が疲れて、正常に機能しなくなっている状態のようです。脳を使いすぎることで、脳に炎症(活性酸素)を蓄積させてしまう状態です。活性酸素が溜まり「酸化ストレス」の状態になると、有害な作用が引き起こされます。脳疲労は、脳が操っている自律神経に有害な作用が加わり、自律神経が正常な機能を果たせなくなってしまっている状態のようです。
脳疲労は自律神経が正常に機能していない状態ですが、この自律神経とは一体どんな働きをする神経なのでしょうか。
自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」の2つの反する神経で成り立っています。

1.交感神経   
日中に身体を活動的に動かしたり、興奮させたりする神経。

2.副交感神経  
交感神経とは逆に、夜など休息を摂る時に身体をリラックスさせる神経。

呼吸器・循環器・消化器の臓器は、自律神経のスイッチで、活動的に動かしたり、リラックスさせて休息を摂ったりと、バランスをとりながら身体の状態を保っています。全てのからだの機能を司る自律神経が「酸化ストレス」にさらされることで、身体の不調を起こす引き金となってしまうそうです。脳を整え、脳疲労を回復させることによって、身体的な症状の改善が見られる可能性があるかもしれません。

脳疲労の原因

高度に発達した情報社会の中で、インターネットやスマートフォンの普及により、現代人が1日に触れる情報量が増加しているからなんだそうです。情報の溢れた便利な時代になりました。ところが、一つ一つの問題に対する速い判断が求められたり、情報の処理が追いつかなかったりすると、大容量の情報処理を一気に行うことになり、脳が処理しきれない状態となってしまいます。

回復方法

① 睡眠の質をあげる
1. ノンレム睡眠
睡眠には、大きく分けてレム睡眠とノンレム睡眠の2種類があり、交互に現れます。レム睡眠では、脳が活発に動いて起きた状態で、身体は弛緩され、休んだ状態になります。一方、ノンレム睡眠は大脳も身体も寝ている状態で、頭の疲労を芯から回復している状態です。ノンレム睡眠では体と大脳の疲労を回復しているだけでなく、入眠3時間後には成長ホルモンの分泌が活発になります。成長ホルモンは、年齢と共に分泌量は減りますが、肌や筋肉の疲労回復など、細胞の修復に役立っているそうです。

2. 入眠前の環境を整える
音楽やテレビをつけたまま寝ると、脳が休まらないので、なるべく静かな環境が理想です。光を浴びると脳は活性化されてしまいます。寝室は、遮光のカーテンを使用する、雨戸を閉めるなど、光を遮断して明るすぎない照明を使用するようにしましょう。入眠前にはブルーライトを発する、パソコン・テレビ・スマートフォンの使用はなるべく避け、目から刺激が入らないように意識してみましょう。

② 食事でも脳疲労は回復する
1. クエン酸
クエン酸は、レモンやグレーププルーツなどの柑橘系・梅干し・酢などの酸っぱさの酸味を持つ食品に豊富に含まれています。クエン酸の抗疲労効果は、イミダペプチドとは違ったメカニズムで作用します。通常、細胞が酸化ストレスによりエネルギー不足になると、疲労が蓄積していきます。しかし、この時にクエン酸を摂取すると、クエン酸がエネルギーを産出して疲労感を軽減します。

2. イミダペプチド
疲労を引き起こす原因となるのは、活性酸素による酸化ストレスです。イミダペプチドは、人や動物の骨格筋や脳にある、2種のアミノ酸結合体の総称です。骨格筋や脳は、日頃の活動で、活性酸素が発生しやすく疲労も蓄積しやすい部位ですが、イミダペプチドは、その骨格筋や脳で再合成されて、抗酸化作用を発揮します。

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