はじめに

お腹の調子が悪いと一言でいっても、いろいろな症状があります。
お腹が痛い、胸焼け、便秘でお腹が張る場合、下痢をしている場合、さらになんとなくお腹が張っていて気になる場合などもあるでしょう。
お腹が痛い腹痛の場合には、痛みを感じる箇所により原因は様々。風邪の症状の場合もあり、病院を受診したり薬に頼ったりする方も多いかもしれません。一方、便秘や下痢・お腹の張りといった症状は、生活習慣が関係している場合もあります。どのような生活に気をつけたら良いのか、詳しく見てみましょう。

お腹が張る原因

① ガスが溜まる
お腹が張る原因として、まず考えられるのは、腸にガスが溜まることです。ガスが溜まることにより、お腹がぽっこりしたり、重くて痛みを感じたり、おならが出やすくなったりといった症状がでてきます。ガスが溜まった腸の中は、大きく膨らんでしまい、それにより腸の働きが弱くなり、さらにガスを溜め込んでしまうという悪循環に陥ってしまうこともあります。
お腹が張ったと感じたら、ガスを溜めないよう心がけましょう。
「ガスが溜まる」原因は大きく3つあります。

1.「呑気症」などにより空気を飲み込みすぎ
ガスが溜まる原因の1つに、空気の飲み込みすぎがあります。早食いやよく噛まない人は、食べ物や飲み物と一緒に空気を飲み込みやすいといいます。また、ビールや炭酸飲料も、胃の中に空気を取り込みやすく、口呼吸や唾液を飲む癖なども、ガスが溜まる原因と考えられています。食事の際や、日常生活で少し意識してみる必要がありそうです。

2. ガスが発生しやすい
悪玉菌のエサとなる高タンパク・高脂肪を摂取しすぎる食生活は、悪玉菌を増やすことなります。高タンパク・高脂質を中心とした食生活は、悪玉菌のエサとなるため、悪玉菌が増加しやすくなります。悪玉菌が増えると、腸内環境が乱れガスが発生しやすくなりますので、悪玉菌を増やさない生活習慣を心掛けましょう。

3. ガスが排出されない
ガスを排出する力が弱い場合、排出されずにガスが溜まってしまうと言われています。運動不足で腹圧が弱くなっていたり、トイレやおならを我慢してしまったりすると、ガスが排出されづらくなると言われているので生活を見直してみてください。姿勢を整えて、体幹を整えるのも良いようです。

② ホルモンバランス
腸の働きには、ホルモンバランスも関係しています。生理前には、「プロゲステロン」というホルモンが分泌され大腸の蠕動運動が抑制されてしまうのです。その結果、便秘になりお腹の張りにつながります。生理がはじまると「プロゲステロン」は減少し、かわりに「プロスタグランジン」というホルモンの分泌が増えます。「プロスタグランジン」は、子宮が収縮するとともに、腸の蠕動運動も活発にしてくれるため、便秘やお腹の張りなどの症状は改善すると言われています。

不調にならないために

① 食事内容に気をつける
食事の内容で気をつけたいのが、肉類と食物繊維、そして水分摂取です。肉類を多く摂取すると悪玉菌が増えると言われています。悪玉菌はタンパク質を栄養源としているため、肉を食べ続けると悪玉菌が増えるので注意が必要です。肉類は適量に、野菜を中心に食生活を考えてみて下さい。さらに、食物繊維の不足もお腹の不調に繋がります。食物繊維は便の量を増やすとも言われており、身体の内側の不調を助けてくれる存在です。食物繊維は、根菜や海藻類、果物や豆類に多く含まれます。バランスの良い食事を心がけて、意識して摂取してみてください。

② ストレスを溜めすぎない
人間関係で不安を感じたり、仕事で緊張したりする時、唾を飲み込むことはないでしょうか。その「唾を飲み込む」ときに、空気も一緒に飲み込んでしまっています。つまり、不安や緊張を感じる機会が多ければ多いほど、空気を飲み込む気化器も多くなり、不調につながりやすいと言われています。さらに、空気がたまりゲップやおならを我慢することで、さらにストレスとなる悪循環が発生していると考えられています。

③ 日常生活に気をつけて空気を取り入れない
空気を取り入れないための、生活を心がけることもポイントです。通常でも1回つばを飲み込むごとに、2~4mlの空気を飲み込んでいると言われています。この程度であれば、自然に吸収され排出されますが、それ以上の空気を飲み込んでしまうと、お腹の張りに繋がる場合があります。空気を飲み込んでしまう原因は、大食いや早食いなどの食べ方や、日常生活での歯の噛み締めなどと言われています。大食いや早食いは、食べる際に空気を飲み込みやすいため注意が必要です。また、歯の噛み締めは、パソコン作業などによりうつむき姿勢が続くと無意識のうちに歯を噛み締めていることがあるため、意識してみて下さい。

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