はじめに

ストレスを感じない人はいないといいますが、ストレスの原因には、病気や疲れ、環境など様々なものがあります。中でも人間関係などの精神的ストレスは代表的なものではないでしょうか。ストレスと食の関係は密接です。ストレスで食欲がなくなる人もいれば、やけ食い、やけ酒に走る人もいます。ストレスに強い体をつくるのも、食事のよです。日々の食事にも気をつけて、強い身体をつくりましょう。今回はストレスに強くなることが期待出来る食べ物を紹介していきます。

ストレスと関係のある栄養素

1. マグネシウム
マグネシウムは骨や歯の形成に重要な役割を担う栄養素です。
また、神経の伝達を正常に保ち、興奮を抑えストレスを緩和し精神状態を安定させる働きもあります。骨や歯以外にも体内に広く存在し、300種にも及ぶ酵素反応と関係があるとされています。体温の調節やエネルギー生産、筋肉収縮、ホルモンの分泌などにもかかわっているので、不足するとイライラや神経過敏などが引き起こされるのです。また、カルシウムの吸収を高める働きを持っており、マグネシウムの不足がカルシウム不足につながってしまいます。マグネシウムは、牡蠣、ホタテ、納豆、ゴマ、ピーナッツ、ほうれん草気などに含まれています。

2. カルシウム
カルシウムは、骨や歯以外にもわずかですが血液中や細胞の中に存在しており、神経の興奮と深い関わりがあると考えられているそうです。神経が興奮する時には細胞がカルシウムを必要とします。カルシウムが不足すると、それを補おうと、骨の中のカルシウムが溶け出し細胞内に大量に放出されるのです。こうした現象から、カルシウムが不足すると過度の興奮状態に陥り気持ちが落ち着かなくなると考えられていたのです。ところが、近年ではカルシウム不足が直接的にストレスにかかわっているわけではないと言われるようになっていたりもするそうです。

3. ビタミンC
体は、ストレスを受けるとそれに対抗するホルモンを分泌して、抵抗力をつけてくれます。ホルモンの生成にはビタミンCが不可欠なのですが、ストレスを受けるとビタミンCの量が激減してしまうので、充分に摂取することが必要です。ビタミンCは熱に弱く、一度に大量に摂っても体外に排出されてしまうので日々積極的にとるよう心がけましょう。ビタミンCは、キウイ、みかん、ブロッコリー、小松菜、ピーマンなどに含まれています。

4. ビタミンB1
日本人の多くは、エネルギーを炭水化物からとる傾向がありますが、炭水化物(糖質)をエネルギーに変える際にはビタミンB1が必要なので、不足すると体の疲れやイライラを感じてしまいます。ビタミンB1もビタミンCと同様にストレスを受けると多く消費されるので、疲れをためないよう、日常的に摂取することをお勧めします。ビタミンB1は、うなぎ、豚肉、レバー、乳製品、卵などに含まれています。

ストレス発散が期待される食べ物

1. 肉
タンパク質の豊富な豚肉はビタミンB1も多く含んでおり、幅広いメニューに使える食材。とんかつ、生姜焼き、煮物にして、野菜も忘れず添えるのが大切です。

2. 旬野菜
旬の野菜はビタミン、ミネラルがたっぷりです。春キャベツやたまねぎ、夏場はキュウリ、ナス、秋はキノコ、冬のちぢみほうれん草などは料理に手間をかけなくても美味しく食べられますね。

3. 卵
卵はビタミンCと食物繊維以外のすべての栄養素を含んだ完全食品です。
アレルギーの人を除いてほとんどの人が手軽に口にできる食品でもあります。

4. 小魚
魚介をまるごと食べられるシラスやサクラエビ、ししゃもなどはカルシウム摂取のために推奨される食品です。ちりめんじゃこは日に干している分ビタミンが増しているのでさらにお薦めできます。

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