骨や歯に

牛乳には、カルシウムが豊富に含まれています。
これはみなさんご存知の栄養ですね。カルシウムには骨や歯を形成し、丈夫にする効果があります。また、筋肉を収縮させたり、神経の興奮を抑える働きもあります。
実はこのカルシウム、少々、やっかいな栄養素なんです。カルシウムは、体内で吸収されにくいという性質を持ちます。つまり、せっせとカルシウムを摂取しても、体内で吸収されていない可能性があるんですね。
栄養は摂取する量も大切ですが、カラダに吸収されやすいかどうかはもっと大切なのです。
しかし、牛乳には乳糖、カゼインホスホペプチドという成分が含まれており、これらの成分はカルシウムの吸収率を高めると言われています。つまり、牛乳はカルシウムを体内に効率的に摂取しやすい構造を持った食品なんです。

整腸作用

牛乳には、ラクトフェリンと呼ばれる栄養が含まれています。
ラクトフェリンとは、鉄と結合した糖タンパク質の一種です。母親の母乳や哺乳動物の乳に含まれている栄養成分です。
ラクトフェリンには、鉄分の吸収を高める、腸内の善玉菌を増やす、免疫力を高めるなどの効果があります。
鉄分の吸収を高めることで、貧血予防の効能も期待できます。また、腸内の善玉菌を増やす働きから、腸内環境を整え、便秘や下痢の予防にも役立ちます。
免疫力が高まることで、ウイルスや細菌に対抗する力が増え、風邪などの病気を未然に防ぐ効果もあります。
ラクトフェリンを多く含む食品は牛乳のほかに、ヨーグルト、チーズなどの乳製品があります。

良質なタンパク質が摂れる

牛乳には良質なタンパク質が豊富に含まれています。
タンパク質は、ご存知の通り、筋肉や臓器、髪、爪などカラダを作る効果があります。筋肉づくりをしている方や、美容や健康を維持したい方におすすめの栄養です。
ちなみに、筋力トレ時の栄養補給でおなじみのプロテインの原料は牛乳です。ご存知でしたか?
「ホエイプロテイン」は牛乳から抽出されたホエイ蛋白(乳清)を使用し、「カゼインプロテイン」は牛乳から抽出されたカゼイ蛋白を使用しています。
牛乳のタンパク質は肉や魚類に比べると劣りますが、摂取しやすいのが利点です。

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