便秘解消

ユリ根には多くの「食物繊維」が含まれています。便秘に効果があるとして有名な食物繊維ですが、実は「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」の2種類に分けられています。
水溶性食物繊維は、お腹で水分と融合してドロドロに溶けてしまい、腸内に溜まった便と絡むことで、スムーズに排便してくれる効果があります。
一方、不溶性食物繊維は、お腹で水分を吸うと大きく膨らんで腸を刺激し、腸が便を外へ動かそうとする蠕動運動(ぜんどううんどう)を活発にしてくれます。また、ユリ根に含まれる不溶性食物繊維は粘性が高いため、ゆっくりと腸内を進むという特徴があり、血糖値が急激に上がるのを抑制する効果もあるようです。
この水溶性と不溶性の食物繊維は、バランスよく摂取するのが望ましいとされていますが、ユリ根にはこのどちらも含まれているため、食物繊維を摂取するのに適した野菜といえます。

カリウムがたっぷり

ユリ根には、カリウムがとても豊富に含まれており、その含有量は野菜の中でもトップクラスです。
カリウムは、細胞内の水分の浸透圧を調整する栄養で、水分の浸透圧を適正な状態に保ってくれる効能があります。そのため、むくみの解消にもつながります。
ほかにも、高血圧の予防や筋肉の収縮を助ける効能もあるので、カリウム不足になりがちな方はユリ根を多く食べると良いです。

パワーの源

ユリ根には炭水化物が多いのも特徴です。野菜で炭水化物が含まれているというのはちょっと意外な組み合わせですね。
炭水化物は体内でブドウ糖に変化し、脳を正常に働かせるための成分となる栄養です。
ごはんやパンに多く含まれることから、極端なダイエットをしない限りは日常生活で不足することはあまりありません。
ですが、炭水化物が足りないとエネルギー不足になって、全身の倦怠感が出たり、脳の働きを悪くなったりするので、適度な量の摂取を心がけたいですね。

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