きちんと手を洗っていない

「風邪を予防するには、普通の石けんと水、またはたいていどこでも売っているアルコール手指消毒ジェルで、手をよく洗うことです」と、アメリカの大手医療保険機関、カイザー・パーマネンテの伝染病専門家で医師のスティーブ・パロディさん。手洗いにかける時間は少なくとも20秒間(『ハッピー・バースデー』の歌を頭のなかで2回繰り返すと、およそこの時間だそう)。

手を洗うのが本当に必要かどうかわからない状況であれば、洗うに越したことはありません。次のような場合は必ず洗うべきです。

・食べ物を調理する前、調理中、調理後
・食べ物を食べる前
・病気の人を世話する前と、世話した後
・切り傷や傷口を処置する前と、処置した後
・トイレを使った後
・オムツを替えた後、またはトイレを使った子供の後始末をした後
・鼻をかんだ後、咳/クシャミをした後
・動物、動物の餌、動物の排泄物に触った後
・ペットフードやペット用おやつを扱った後
・ゴミに触った後

どうしても顔に触ってしまう

細菌のついた手で顔に触ってしまっては、病気になるリスクを大きく上げる結果に。風邪のウイルスは、目、鼻、口から身体に入るからです。触らないこと。
その方が、肌にもよいですしね。

睡眠が足りない

十分に眠っていないと、身体の免疫システムが風邪のウイルスを撃退できません。事実、睡眠時間に違いがある11組の双子の成人(双子なので遺伝子などほかの条件は同じ)を対象とした2017年の研究によると、睡眠が少ない方の人で本当に免疫力の低下が見られたそう。「たっぷり眠って休み、健康的な食事をとれば、風邪のウイルスが身体に入っても、感染に抵抗する免疫力が上がります」と。成人は夜に少なくとも7時間の睡眠が必要になります。

水分が足りない

風邪の予防でも治療でも水分補給の重要性。水分を余計に取ると風邪が治りやすくなると証明している研究はそれほど多くありませんが、水分が足りないと免疫システムが弱くなるので、風邪もひきやすくなります。ちゃんと水分を取っていれば(男性は1日に水およそ15.5杯、女性は11.5杯)、身体のはたらきをベストに保つために有効です。

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