「モナリザ症候群」とは

大食いで太るのは分かりますが、たくさん食べていないのに太ってしまう人もいます。ダイエットしてもなかなか効果が出ないという人もいますね。これらにあてはまる人は、もしかしたら「モナリザ症候群」かもしれません。

モナリザといえば、あの名画が思い浮かぶと思いますが、あのモナリザとは全く関係がなく、「Most Obesity kNown Are Low In Sympathetic Activity」の頭文字などをとって作られた言葉で「MONALISA」です。体の働きをコントロールする自律神経である交感神経の機能が低下することで、食べていないのに太りやすく、やせにくい体になってしまうことを意味します。肥満者の7割が「モナリザ症候群」とも言われています。

「モナリザ症候群」に関係する自律神経の働き

自律神経の機能が低下することで起こる「モナリザ症候群」。そもそも“自律神経”は、生命維持のための器官をコントロールしているもので、呼吸や内臓の働きなどが、意識しなくても行われているのは、自律神経の働きのおかげです。

自律神経は、“交感神経”と“副交感神経”の2つで成り立っていて、交感神経は、心身を緊張状態にさせ、副交感神経は体をリラックスさせるものです。交感神経と副交感神経は、1日のうちでバランスを変化させながら、体をコントロールしており、活動が活発になる日中は、交感神経が優位になり、夕方から夜は、体を休めるために副交感神経が優位になります。

しかし「モナリザ症候群」の人は、自律神経のバランスが乱れ、日中に交感神経の働きが低下している状態。そのため活動量が落ち、消費カロリーが減って太りやすくなってしまうそうです。

自律神経を整えて「モナリザ症候群」を防ごう!

太っている人に限らず、現代人は自律神経のバランスが乱れている人が多いと言われています。その大きな原因は、不規則な生活です。夜更かしして、朝起きる時間がバラバラ、食事の時間もその日によって違うなどが一因になります。

自律神経を整えるには、規則正しい生活を心がけることが大切です。まず、寝る時間と起きる時間を一定にし、食事は3食できるだけ決まった時間にとることを心がけましょう。

また、常に強いストレスを感じている場合も、自律神経に乱れが生じるので、自分の趣味の時間を定期的に作ってストレス発散しましょう。そして、日中は交感神経を優位にするために、できるだけ体を動かしましょう。歩く時間を増やす、エレベーターを使わず階段を使うといったことで、あえて運動する時間を作らなくても大丈夫です。

さらに、夜は副交感神経を優位にするため、お風呂はぬるま湯に浸かって体をほぐしましょう。寝る前のストレッチも効果的です。パソコンやスマホが発するブルーライトは、脳を刺激してスムーズな入眠の妨げになるので、寝る1時間前から使わないように心がけて。乱れた自律神経を整えるには、少し時間が必要です。できるところから規則正しい生活を送り、「モナリザ症候群」を防ぎましょう。

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