あなたは十分に「タンパク質」を取れていますか?

日常生活ではあまり気にしないかもしれませんが、不足しがちな栄養素に「タンパク質」があります。不足する要因の一つに、食事量の低下があります。減量やダイエットのように意識的に食事量を減らしている場合と加齢に伴い食が細くなっている場合が考えられます。他にも、ストレスや運動などで体のタンパク質が消耗しやすい状態となると、食事だけでは十分にまかなえていないこともあるそうです。減量・ダイエット・加齢・ストレスなど、様々な状況に置かれている時でも、「タンパク質」はしっかりと補いたい栄養素なんです。

不足していても、目に見えない?

例えば、ビタミン不足の場合、肌がかさついたり、口内に炎症が見られたり、不調や夏バテのように疲れとして現れることが多く、比較的目に見えやすいものです。

しかし「タンパク質」は、筋肉や骨、臓器、髪の毛、爪など体づくりに使われる重要な栄養素ですが、不足していると体の中でその栄養素を補い、必要な場所に使われるということがあるため、すぐに症状としては現れないのが特徴なので、目に見えにくいものなんです。

不足すると、身体の機能低下が起こる!

「タンパク質」は筋肉や骨、臓器から髪の毛や爪にいたるまで、あらゆる身体づくりに使われる栄養素です。他にも、体を機能的にはたらかせるためのホルモンや酵素、体を守るために働く免疫体をつくる材料になっています。

タンパク質は体の機能を維持するためにも欠かせないもので、これら体内のタンパク質は日々作り替えられています。体内で古くなったタンパク質は排泄し、食事で摂ったタンパク質を利用して新しいタンパク質を作り出しています。

タンパク質が不足すると作り替えることができず、筋力などが衰えるだけでなく、体の機能低下を引き起こし、体調を崩しやすくなる可能性が増すと考えられています。

特に高齢者の「タンパク質不足」は要注意!

近年、高齢者の低栄養(エネルギー・タンパク質不足)が問題になっています。高齢者の低栄養は体を守る機能が低下する、筋力が落ちる、骨が弱くなるなどのリスクが高まるといわれ、老化を進める原因になってしまうようです。

「タンパク質不足」にならないために

大事なのは食事で、タンパク質摂取することを意識しましょう。とはいえ、食材のタンパク質量を考えながら日々食事をすることは難しいものです。そこでオススメなのが、“1回の食事で手のひらサイズのタンパク質のおかず”です。

一品で手のひらサイズにする必要はありません。1回の食事の主菜・副菜に含まれるタンパク質を多く含む肉・魚・卵・豆(豆腐・納豆)をすべて合わせて手のひらサイズを目安にしてみましょう。それ以外に、牛乳・乳製品を少なくとも1日に1回は食べるように心がけましょう。

また、食事だけでタンパク質量をコントロールするのが難しい場合は、足りない分を補うためにプロテインを活用するのも良いでしょう。

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