「冷え性」の改善のカギを握るのは食事!

女性がこの時期に悩みがちな「冷え性」ですが、実はどんなに体を外から温めても、体の中が冷たくては効果がないんです。改善には食事が重要になってきます。人は食べ物から得るエネルギーで体を温めています。日々の生活と身体の冷えは直結していますが、特に食事は大事なんです。食べ物で身体が温まる理由を知り、冷え性を解消しましょう。

食事で「胃」を運動させる!

胃は食べ物を吸収しやすい状態にするために激しく運動します。これが「消化」と呼ばれる胃の運動効果で、胃周辺の筋肉が激しく運動することでたくさんの熱が生まれるため体温がアップします。

胃は食べ物と消化酵素を混ぜて粥状にするのが仕事。この作業で胃周辺の筋肉は大きく動きます。この筋肉運動が活発で、運動時間が長いほど熱産出量は増えます。3大栄養素では糖質、タンパク質、脂質の順で胃内滞留時間が長いが、脂質過多は血液ドロドロ、冷えのもとになりかねないです。しっかり摂るべきはタンパク質と食物繊維が豊富な野菜です。

栄養を熱やエネルギーに変える!

栄養を熱やエネルギーに変える「代謝」は体内における化学反応です。その化学反応に必用な栄養素が十分摂れていると代謝は円滑になり、熱もたくさん生まれます。

その中心となるのが、肝臓です。栄養素をエネルギーに変えるほかタンパク質を新たな組織につくり替える準備をしたり、多くの化学反応を起こして多量の熱を発生させています。肝臓は、多くの血液を循環させているため、発生した熱は血液に乗って全身へと運ばれるのです。また、代謝には多くの栄養素が必要となります。おにぎりやパンだけの食事では代謝は停滞します。いろいろな食材を摂るように心がけましょう。

交感神経を刺激する!

辛いものを食べると身体が熱くなるのは、辛味成分が交感神経を刺激し脳が熱をつくるよう指示しているからです。食べ物によって交感神経をうまく刺激すれば、冷え改善に効果ありです。

辛味や酸性成分は体内に入ると交感神経を刺激し、ノルアドレナリンが放出され、体幹付近に多く存在する褐色脂肪細胞が活性化します。褐色脂肪細胞は脂肪をエネルギー源として熱を生み出すため、体幹から体温が上がってきます。なかでも、唐辛子に含まれる辛味成分は威力大です。生姜やニンニク、玉ねぎの辛味成分や、レモンや梅干し、酢の酸味成分も冷え退治に大変効果的です。

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