日本にはこんなにも世界遺産の認定されているところがあるとは!パート⑤
国内旅行に行く先で、世界遺産を目にすることも多いと思います。
これを読んでおけば、どこにどんな世界遺産があるか、事前に知っておくことが出来ます。少しづつですがご紹介します。
姫路城(奈良)
姫路城は兵庫県の姫路市にある、17世紀初頭(江戸時代初期)に建てられたの日本の城で、江戸時代が終焉し、明治政府が樹立される1868年まで、約3世紀にわたり姫路藩の藩庁として機能してきました。
江戸時代に建設された天守や櫓が建築当時のままの素晴らしい状態で残っているのは世界でもあまり例がありません。
播磨平野の中央部の丘の頂上に位置するこの姫路城は、107haの範囲にある82の建造物が世界遺産の構成資産として登録されています。
中でも見所は連立式天守郡で、大天守と3つの小天守およびそれをつなぐ4つの渡り櫓にて接続、構成されています。
これらの構成資産からなる世界遺産としての姫路城は、審美的な魅力と実効的な機能とが組み合わさった、比類なき木造建築物の傑作となります。
特に、その素晴らしい外観や、白鷺城の呼び名のの由来でもある白漆喰で塗られた城壁、市内中心部のほぼ全域から見える天守閣、それら全てが世界遺産としての評価に値するものとなっています。
また、最近では2009年6月27日の着工から2015年3月18日の竣工までの約6年をかけて平成の大修理が行われました。
この修理により、壁面の漆喰が塗りなおされ、建設当時の真っ白な姿を取り戻しています。
石見銀山遺跡とその文化的景観(島根)
石見銀山は、近世以前のアジアにおける銀鉱業発展の草分け的存在となる世界文化遺産です。
中国を発祥とし、韓国を通じて伝えられたアジアの灰吹き法(金銀の冶金方法の一種)技術の発展、及び16世紀における手作業による労働集約的な日本独自の小規模な職人集団による高品質な銀の大量生産技術により、西洋と東洋の間での価値基準の交換に貢献してきました。
銀鉱山跡、鉱山村落、城跡、輸送経路、積出港などの複数の史跡から成るこの世界文化遺産は、銀の採掘活動に関連した独特な土地活用を後世に伝えるものとなります。
銀鉱石の資源が枯渇したため、銀の生産は終わりを迎えましたが、残された豊かな自然の中で銀採掘との関わりの深い文化的風景が発展し今もその名残を見ることができます。
原爆ドーム(広島)
広島平和記念碑(原爆ドーム)は1945年8月6日に世界で初めて投下された原子爆弾の爆心地付近に残った唯一の建物で、広島市民を含む多くの人々の努力により、被爆直後と同様の状態で保存されています。
原爆ドームは人類が作り出した最も破壊的な力である原子力爆弾の圧倒的な象徴であるだけでなく、世界平和と核兵器の根絶への希望を表現するものでもあります。
登録資産は広島市中心部の0.40haにわたり、原爆ドームの建物とその周囲の原爆の痕跡(“Genbaku”とは日本語で原子爆弾を意味する)が保存されている地域から構成されます。
42.7ヘクタールの緩衝地域を擁し、広島平和記念碑を含む広島平和記念公園はその審美的かつ建築学的価値よりもむしろ何を象徴しているかというところに最も重要な意味があります。
この静かに佇む原爆ドームは、広島県産業奨励館(1914年に建設)の残存している建物の骨組みであり、人類が作り上げた巨大で破壊的な核兵器の力を象徴する一方で、我々の永続的な世界平和への祈りを思い起こさせるものとなっています。
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